令和五年十一月下旬 埼玉県久喜市の市神神社に参拝しました。
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小さな公園の中にある小さな神社です。
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中を覗くまでは こんなに立派な御本殿が鎮座しているなんて 思いもよりませんでした。
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入母屋造の屋根に 四面に唐破風 前後に千鳥破風をつけた 非常に凝った造り。寺社建築マニア垂涎の御本殿なのではないかと思います。
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横窓が無かったので 側面の撮影はスマホ+自撮り棒です。
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胴羽目は梅と鶴をこよなく愛する 梅妻鶴子の林和靖。
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脇障子は獅子の滝行です。
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小さいながら とても精巧に彫られています。
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正面扉脇の鳥は錦鶏でしょうか。
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木鼻の龍。
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水引虹梁と一体化した中備に 木鼻の龍の尾が続いています。
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計五匹の龍が絡み合っている勘定になります。
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兎ノ毛通しは松鷹。
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扉には宝尽くしの彫り物があって 非常におめでたいです。
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やはり扉脇の鳥は錦鶏の様です。
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右側脇障子は獅子の子落とし。
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小さい御本殿の彫り物は 相対的に彫りが深くなる傾向にあって それだけで見栄えがするものですが その事を差し引いても緻密で良い彫り物だと思います。
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胴羽目は 三千年に一度頭を出すという亀を見つめる亀仙人 黄安。
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黄安はこの亀の頭を五回見たと言い張りますが 真偽のほどは誰にも分かりません。そもそも この亀が三千年に一度頭を出すという事を確認するのに数千年掛かります。
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今まで参拝した神社の中では 彫り物の数は控え目な方ですが 一点一点が完成度の高い物となっていて 非常に見応えのある御本殿でした。
刺青師・龍元
113(2023.12.15)
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