令和三年十一月中旬、山梨県北杜市の勝手子安神社に参拝しました。山梨県の神社は二年半ぶりです。
![勝手子安神社参道](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_9051-1.jpg)
参道階段の途中でなんか大変な事になっています。
![勝手子安神社参道](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7853-1.jpg)
この石段を使う人は居ないと思います。
![勝手子安神社参道](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7854-1.jpg)
鳥居は多分、建て替える時に位置をずらしたんでしょうね。
![勝手子安神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7855-1.jpg)
隋神門がありました。
![勝手子安神社随神門](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7856-1.jpg)
右大臣。虚な目が怖いです。
![右大臣](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7858-1.jpg)
左大臣。右大臣は左手、左大臣は右手が欠損しています。
![左大臣](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7857-1.jpg)
門をくぐって進むと更に階段があります。
![勝手子安神社拝殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7859-1.jpg)
左手に舞殿、正面に拝殿があります。
![勝手子安神社拝殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7860-1.jpg)
天平宝字元年(757)創建
享保五年(1720)大洪水によって社殿流失
享保十五年(1730)現社殿再建
御祭神 彦火瓊々杵命 木花咲耶姫命
![勝手子安神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7861-1.jpg)
裏へ廻ります。
![勝手子安神社御本殿覆屋](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7863-1.jpg)
立派な御本殿です。300年近く前の造営の様です。
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7864-1.jpg)
兎ノ毛通しには鶴、唐破風下には亀の彫り物があります。
![勝手子安神社御本殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0821-1.jpg)
脇障子は鯉の滝登りです。
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0823-1.jpg)
胴羽目は翔鶴。
![翔鶴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0822-1-800x599.jpg)
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7865-1.jpg)
背面へ廻ります。
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7866-1.jpg)
背面胴羽目も鶴です。彩色がだいぶ傷んでいます。
![鶴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0826-1-800x600.jpg)
左面に廻ります。
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7868-1.jpg)
妻部分には大瓶束の代わりに大きな蟇股があり、鳳凰が彫られています。
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7869-1.jpg)
こちらは北面だからか、比較的彩色が綺麗に残っています。
![翔鶴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0832-1-800x600.jpg)
脇障子の魚は鯉だと思いますが、マグロか何か他の魚に見えます。
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0834-1.jpg)
向拝中備は控え目。木鼻の獅子は独特な感じです。
![勝手子安神社御本殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0838-1.jpg)
扉は少し引っ込んでいて、脇板には登り降りの龍が彫られています。〜追記(2021.12.08)よくみたら降りの龍はありませんでした 追記終わり〜
![勝手子安神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7870-1.jpg)
この日は天気が良くて最高の寺社巡り日和でした。
刺青師・龍元
154(2021.12.07)
コメント
onijiiです。
再建当時はかなり見ごたえがあったでしょうね。
自分は随身像の不気味さに目を奪われますが。(笑)
胴羽目は一見派手に見えると思いますが、過飾との
とらえ方は違うでしょうね。
祈るしか術がなかった時代背景なので、深い信仰の
拠り所として大事にしてきたのだと思えますね。
随身像の右手首と左手首が無いのも不気味ですよね。
今の彩色は後世のものでしょうが、建てたばかりの時もさぞかし豪勢だった事でしょう。
今はネットで調べて外部から訪れる好事家がいますが、2、30年前までは近所の人や氏子さん達しか訪れる人も無かったと思われる様な立地ですね。ひっそりと三百年もここに建ってたんだなあと思うと感慨深いです。