令和六年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十三社目 千葉県成田市の星宮大神に参拝しました。
神社の詳細については分かりませんでした。
脇障子は唐獅子牡丹。なかなかカッコいいです。
滞在時間 約20分。これ位の御本殿が手頃でちょうど良いです。
向拝の龍。
扉脇には昇り降りの龍。
屋外の建物の場合は 天気が良すぎると影の部分が真っ暗になります。
右側脇障子は獅子の子落とし。
胴羽目は龍仙人。
龍乗り仙人は何人もいますが
黄仁覧とされる事が多い様です。
列仙全伝には詩人の李白さえ龍にまたがった姿で紹介されています。
懸魚は鶴です。
残念ながら 背面に大きな彫り物はありません。
左面胴羽目は虎仙人。
虎仙人も何人かいて 山を劈き河をまっすぐに通した巨霊人や 病気をただで診る代わりに杏を植えさせた董奉が思い浮かびます。
が 二人とも虎の脇に佇む姿で描かれる事が一般的です。
列仙全伝を見ると 虎仙人は何人もいるものの 虎に跨っているのは三人。
その内の一人は
移動時に親虎に乗り 子虎には仙薬や衣服を担がせた という鄭思遠。
後の二人は 二十四孝の呉猛の娘 呉彩鸞 とその夫 文簫。
大仙人(!)呉猛の娘の呉彩鸞も仙道を得たが
文簫と一緒になった為に 12年間人間界に追われた後
二人で虎に乗り どこともなく去っていったそうです。
う〜ん。。。やっぱり董奉が一番しっくりくるかも。。。
懸魚の鶴。
雨ざらしなので 長くは保たないのだろうなと思うと 少し残念な気がしますが 何事も諸行無常 ただ春の夜の夢のごとしなのかも知れません。
刺青師・龍元
024(2024.03,07)
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