令和五年十月上旬 埼玉県秩父市の三峯神社に参拝しました。
ここは秩父三社の一つ。広〜い有料駐車場があって平日でも参拝者が沢山いる 典型的な観光神社です。
寛文元年（1661）現本殿再建
寛政12年（1800）現拝殿再建
御祭神 伊弉諾尊 伊弉册尊
兎ノ毛通しは鳳凰です。
破風入りには司馬温公甕割がありました。
水の入った大きな甕に落ちた友人を助ける為に 司馬光はその高価な甕をためらいなく割ったが お父さんは司馬光を叱らなかった と云う話。
三つある向拝中備のうちの左側。
鯛があるので これはおめでたい恵比寿天。
中央の中備。
布袋と大黒の囲碁打ち。
非常によく見かける構図で 橘守国の絵本故事談を参照したのだと思われます。
福禄寿。巻物の画の鷹が立体的です。横では唐子が書を嗜んでいます。
右は弁財天と吉祥天の双六と それを観戦する毘沙門天。こちらも橘守国の絵本故事談を参照したのだと思われます。
頭に円の字が。。。多分これは鳥居を表現していると思うので こちらが弁財天でしょう。
なのでこちらは吉祥天。
思案顔の毘沙門天は 吉祥天の旦那です。
炎は霊獣の証。珍しい珍しいと思っていた 海馬がここにもありました。
普通 応龍は後ろ脚の二本だけですが この応龍は前脚もついていて 脚が全部で四本。
他にも色鮮やかな 鶴亀や唐獅子・鳳凰などの霊獣の彫り物がありました。
左側脇障子は竹林の七賢から四人。
こちら側は社務所へ続く渡廊下が有るので近づけません。
右側脇障子。
平成十六年（2004）に塗り替えた彩色は 手間が掛かっていて今でもとても綺麗です。
お金も掛かってるんだろうな。
御本殿には大きな彫り物はありませんでした。
境内社の国常立神社向拝にも 綺麗な彩色彫り物がありました。
唐破風下には林和靖がありました。
梅妻鶴子 梅と鶴をこよなく愛する世捨て人。
全体の写真は撮り忘れました。〜追記（2023.12.22）撮って来ました。
日本武神社（多分）。木鼻の龍の体が水引虹梁に伸びていますが 左右の龍で鱗の並び方に変化を付けるなど 細部にまでこだわった仕上がりになっています。
彩色が非常に美しい孔雀と牡丹です。
こちらも全体の写真は撮り忘れ。〜追記（2023.12.22）再訪して撮って来ました。
左から祖霊社・国常立神社・日本武神社。その奥には摂末社が数社あります。
拝殿と境内社だけでも参拝する価値は十分にありましたが 八棟灯籠や手水舎など 他にも素晴らしい彫り物がありました。
でも圧倒的な彫刻の量に疲れて 集中力が切れてしまってピンボケが多く 写真の出来に納得が行かなかったので 近いうちにまた行ってきます。
〜追記（2023.12.23）行ってきました。
刺青師・龍元
108（2023.11.21）
コメント
綺麗に撮れていますねぇ、私は ピントは目に焦点を合わせて撮影しているつもりですが、思っていた出来映えとは違う物ばかりです。
右脇障子は、彫刻の竹林の緑と脇障子の後ろの林の緑、ボケ具合が絶妙な色具合となっていますね！！
錺さん おはよう御座います。
お褒めいただき有難う御座います。ボケは偶然ですが、私も気に入ってます。
ここは灯籠や手水舎も撮りましたが、集中力が続かず上手く撮れてませんでした。近いうちに再挑戦に行って来ます。