焼失を逃れた大師堂 [法然山釈蔵院傳燈寺 大師堂] 千葉県

法然山釈蔵院傳燈寺山門 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年五月中旬、千葉県市原市の法然山釈蔵院傳燈寺でんとうじ大師堂に参詣しました

法然山釈蔵院傳燈寺山門

山門をくぐると 梁の上から見事な龍が出迎えてくれます

龍
龍

まず御本堂にお参り

法然山釈蔵院傳燈寺本堂

神亀元年(724)創建
大同元年(806)弘法大師空海が開基
天保年間(1830-44)現大師堂造立
近年火災によって堂宇一切を焼失しその後再建 ただし大師堂のみ焼失をまぬがれ現存

山門から階段を登って来ると 本堂に向かって左手にお目当ての大師堂があります

法然山釈蔵院傳燈寺大師堂
法然山釈蔵院傳燈寺大師堂

兎ノ毛通しは鳳凰です

鳳凰

唐破風下には龍

龍
法然山釈蔵院傳燈寺大師堂

木鼻の獅子も素晴らしいです

獅子鼻

左面胴羽目は松に鷹

松鷹
法然山釈蔵院傳燈寺大師堂

背面胴羽目は寒山拾得

寒山拾得

割と写実的な表現なだけにこなれてないというか、ぎこちない感じがします 人物は難しいですね

寒山拾得
法然山釈蔵院傳燈寺大師堂

右面胴羽目も松に鷹

松鷹

鷹は文句なしに素晴らしいです

松鷹
法然山釈蔵院傳燈寺大師堂

どれもほぼ丸彫りと言っても良い位に深彫りの素晴らしい彫り物でしたが 200年近く風雪に晒されて だいぶ傷んで来ている様でした

刺青師・龍元

069(2022.05.22)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    鷹がカッコいいですね。
    周辺の地域に未確認の寺社が何ヶ所か
    あるので、行こうと思います。

    • 房総には良い彫り物のある寺社が沢山ありますが密度が薄いのが難ですね。
      人口密度も薄いのか、四年前に南房総を廻った時には食事処が見つからなくて困りました。今は時間節約のためコンビニの菓子パンを車で走りながら食べるので問題ありませんが(笑)

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