令和四年四月中旬、群馬県高崎市の上野国一社八幡宮に参拝しました
門が二つもあって立派な神社です
天徳元年(957)京都石清水八幡宮を勧請
宝暦七年(1757)現本殿(・幣殿)上棟
御祭神 誉田別尊
案内板には「本殿・拝殿は宝暦七年上棟」となっていますが
「拝殿は後補のものである」とも書いてあります
「拝殿は、取り囲む石垣の明和九年の刻銘により、十八世紀末期の建造と推定」
と続けているので
これは「本殿・幣殿は宝暦七年上棟」
の間違いなのだと思います(あまり変わらんけど)
兎ノ毛通しは応龍
海老虹梁が木鼻と一体化して、木鼻が龍の頭になっています
手挟みは鳳凰です
石敷きの割拝殿を抜けると透き塀の中へ入れます
ここは普通の神社と逆に、塀の向こうの森が神域で立ち入り禁止となっています
木階上の窓枠
脇障子は唐獅子牡丹です
極厚彫りの獅子 もはや丸彫りですね
ガオー
妻飾りには火除けの犀がいました
背面にも胴羽目はありません
案内板にある通り
この頃はまだ彫刻化がそれ程進んでいなかったのでしょう
左側脇障子の獅子 あれ?この顔 何処かで見た事あるよ
こちら↓は群馬県下仁田町の下仁田諏訪神社の脇障子
まったくと言って良い程に同じ顔ですね
弘化三年(1846)棟梁 大隅流 矢崎房之進昭房 により再建だそうです
もし同じ人なら 脇障子は後付けって事になるのかな?
彫師の系譜は迷子になるので ここら辺でやめておきます
窓枠の松の木
この位置に犀があるのは珍しいですね
参拝していると境内の隅に人が集まって来て
注射器を持った人がウロウロ
えっ?ここでコロナワクチン打ってんの?
と一瞬思いましたが
皆さん犬を抱えてました
なんだ 犬の予防接種か
それでもビックリでしたけどね
刺青師・龍元
056(2022.04.21)
コメント
onijiiです。
龍、獅子、松がいいですね。松がいいなあ。
寺社彫刻の数の多さのトップ3は、龍、獅子、獏
ですね。至る所で普通に見ることができます。
希少な物が好きなので、いつもは良く見てません。
そんな自分でも、こちらの龍、獅子は気になると
思います。(笑)
松の木の寂れ具合がたまらないですね。三百年近く経ってますね。
確かに霊獣はインフレ気味ですね。霊獣専門の愛好家もいる様ですが。私も以前はよく見てませんでしたが、最近は見る様にしています。
↑供給過剰なのでインフレではなく、デフレーションでした。