雲龍九郎 背中額彫りがついに仕上がりました。
この人は仕事で日本に滞在していたドイツ人。
元々はお尻と腿、つまり半ズボンで鯉二匹と化け鯉と応龍を入れていました。
仕事が年次毎の契約なので、もし時間があれば背中に龍を入れたい、という注文でした。
でも半ズボンを入れている内に、人物を入れたくなったとの事。
そうなんですよね。やっぱり和彫りの定番・王道は人物です。色々知ると龍とかの霊獣だけじゃ物足りなくなるんですよね。
動画です。
化け鯉は鯉が滝を登り切って龍へ進化する途中の姿。
応龍は翼と後ろ足があります。
腿の前面には鯉の滝登り。
緋鯉です。
反対側には蒼い鯉。
最近は注文がない限り、全体の構成を壊さない様に、銘を千社札に入れるのではなく、絵の一部にしています。
下書きは手書きです。
背中を始めた頃は両肩入れて胸割りも考えていたのですが、本社で出世の話があったらしく、悩んだ末に帰国して行きました。
もし、また日本に来る事があれば続きをやるとの事。
刺青は終わるとさよならなんですよね。特に外国人だと、いつか街でバッタリという事はほぼ無いです。いつもニコニコしてて、感じの良い人でした。
刺青師・龍元