戸隠神社宝光社

戸隠神社宝光社 長野県
戸隠神社宝光社
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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2019年3月下旬、長野市戸隠の戸隠神社宝光社を訪れました。

戸隠神社

戸隠神社とは宝光社・火之御子社・中社・九頭龍社・奥社の五社の総称で、戸隠山の中腹にあります。奥社・九頭龍社は何回か行った事がありますが、宝光社は初めて。

前の日の晩に長野のお客さんから得た情報では雪はもう無いとの事でしたが、いざ行ってみると道路が真っ白。どうやら、夜のうちに降った様です。

地元の車はまだ冬タイヤなのでビュンビュン行きますが、私は先々週ノーマルタイヤに換えてしまいました。ゆっくりゆっくり走る軽トラを見付けて後ろをピッタリとつけて、何とか宝光社に到着しました。

宝光社

南向きの神社です。

鳥居写真
戸隠神社宝光社 一の鳥居

一の鳥居をくぐるとそこは真っ白でした。

戸隠神社宝光社写真
戸隠神社宝光社

車がノーマルタイヤなら、私の足は革のエンジニアブーツで靴底はツルツル、まるで装備がなってません。そう言えば、いつか冬に奥社に行った時はスノーブーツで行ったなぁ。

階段写真
雪に埋もれた階段

社殿

やっとの思いで、階段を登り切るとそこには大きな社殿がありました。

戸隠神社宝光社社殿写真
戸隠神社宝光社社殿

御祭神 天表春命(アメノウワハルノミコト)
康平元年(1058)奥社より遷祀奉斎
彫師 北村喜代松

案内板写真
案内板
社殿向拝
社殿向拝

向拝水引虹梁上には。その上に鶴。その上には麒麟。唐破風の縣魚は鳳凰。

向拝水引虹梁上
向拝水引虹梁上

持送りには犀が彫ってあって、木鼻は 獅子、虹梁の端には亀。

向拝木鼻と水引き虹梁の持ち送り
向拝木鼻と水引き虹梁の持ち送り

亀はよく見えませんが、獅子 も犀もちゃんと左右で阿吽の形になっています。

向拝木鼻と水引き虹梁の持ち送り
向拝木鼻と水引き虹梁の持ち送り

水引虹梁底面の錫杖彫りにも

錫杖彫り
錫杖彫り

手挟みにも 。やっぱ彫り物と言えば ですね。刺青も が一番人気ですし、私が彫り物巡りを始めたのも を勉強するためです。

手挟み
手挟み
反対側の手挟み
反対側の手挟み

組み物の間には 唐獅子牡丹

唐獅子牡丹写真
唐獅子牡丹

案内板によると社殿をぐるりと十二支が彫られている様でしたが、雪で足の踏み場も無く、ブーツをダメにしたくないので(根性なしめ)、犬と猪だけ。

戌写真
亥

帰り道

登ったら降りなければなりません。

階段降り
階段降り

足の悪い人には登りよりも降りがキツイとは言いますが、足場の悪い階段では健常者にとっても降りは厳しいっス。

大座法師池

帰りの車で峠道の降りも心配でしたが、もう除雪が終わっていました。除雪車の人に感謝!

途中にある大座法師池は凍っていました。

凍る大座法師池写真
凍る大座法師池

刺青芸術工房 龍元洞
刺青師・龍元

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