令和二年三月吉日、栃木県佐野市の根古谷神社に参拝しました。
社殿は少し高い所にありました。
お参りを済ませて早速彫り物を鑑賞。
唐破風下の彫り物。ここの 龍 も迫力ある良い形です。他の彫り物も期待が持てますね。
力神さまは屋根を支えているというより、家でくつろいでいる様に見えます。
御由緒
天乃児屋根命(あめのこやねのみこと)
承平元年(931)創建 避来矢(ひらいし)神社と称する
貞享三年(1686)現在地に遷座
明治五年(1872)根古屋神社に改称
南向き
御本殿
まずは右面。
木階の上には獅子がありました。
二重虹梁間には邪鬼獅噛み。
胴羽目は通玄先生(張果老)の瓢箪から駒。本当は白ロバなんですけど。畳んで箱にしまって、乗る時には水をかけて元に戻したらしいです。インスタントラーメンみたいですね。
御本殿背面。
胴羽目は司馬温公の甕割り。高価な壷を躊躇いもなく叩き割って溺れかけた友人を助けた司馬光の話。みんな笑ってます。
御本殿西面。
右面と同じく木階上には唐獅子。
二重虹梁間には邪鬼獅噛み。
胴羽目は仙人の烏鷺(うろ)、。烏鷺というのは囲碁の事。別名爛柯(らんか)ですね。木こりが仙人の囲碁を見ていて、フと気付いたら斧の柄が朽ちる程に時間が経っていた、という話。
彫り物以外は赤黒に塗り替えられていて、綺麗になってました。彫り物の彩色は慎重にしないと彫刻を台無しにしてしまいかねないですからね。予算などの兼ね合いもあるのでしょう。下手にイジるよりは現状維持で良いと思います。
刺青師・龍元
049(2020.03.28)
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