令和八年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第三社目 福島県いわき市の八劔神社に参拝しました。
八劔神社 其の一からの続きです。
創建年代不詳
寛政十年頃(1798)現本殿造営
御祭神 日本武尊
胴羽目の神我志姫の他にも 素晴らしく激珍な彫り物がありました。

それは木鼻の白澤。

「はくたく」と読みます。

三つ目です。これでも阿形です。

そこら辺のオジさんの様な顔をしています。

Wikipediaには 「白沢は 中国に伝わる瑞獣の一種。人間の言葉を解し 万物の知識に精通するとされる。その姿を描いた図画は魔除け(厄除け)として用いられる」 とあります。

向拝左側の白澤。吽形です。

「鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に描かれた白沢は 頭には牛のような二本角があり 下顎には山羊のような髭を蓄え 眼が額にもう一つあり 更に胴体の側面に眼が三つあり もう片方の側面にも三つあるとすれば合計で九つの眼をもっている」Wikipediaより抜粋

ここの白澤には角が見当たらない様ですが 三つ目でヤギ髭という点は合致しています。

福島県川俣町のサイトによると 福島県内において現在の所 ここ八劔神社の他 川俣町 春日神社 会津美里町 福生寺観音堂 川俣町東福沢 薬師堂 福島市 水雲神社 で白澤が確認されているとの事。
福島県に多数 集中して見られる理由は分かっていないそうです。

海老虹梁の龍です。

珍ではないですが 独特な雰囲気があります。阿形。

左側の海老虹梁。

吽形です。

右側脇障子の鯉。

裏表から鑑賞できる構図になっています。

左側脇障子背面側。こちらの反対面は 鰭とお腹が覗く程度で ほぼ波だけだったので割愛。

腰組下にも 珍ではないですが 独特な彫り物がありました。右側前方の角です。

唐獅子の様ですが 毛が翼の様に広がっていて なんかカッコ良いです。吽形。

右面腰羽目は鯉です。

右側後方の隅は 虎です。

はちみつを舐め過ぎて穴にハマった くまのプーさんみたいです。

阿形です。

背面腰羽目は 牡丹?

左側は吽形の虎。

肩周りの感じが良いです。

左面腰羽目は 霊亀。

左側前方は 唐獅子。

阿形です。

こちらも 毛が翼の様に広がっていてカッコ良い。翔んで行きそうです。

個性的な霊獣たちに護られて 末永く大事にされる事を祈ります。
刺青師・龍元
003-02(2026.01.14)


コメント
onigiiです。
白澤や足長の獅子、虎など印象に強く残った
神社です。
胴羽目はぱっと見左右で須佐之男命の八岐
大蛇退治だと思ってました。
希少な彫刻だったのですね。驚きました。
リスト訂正します。ありがとうございます。
足長の獅子や虎が良いですね。
白澤は気を付けていないと見過ごしてしまいそうです。私も前情報が無ければ、獅子や虎に気を取られて気が付かなかったかも。
やはり胴羽目の神我志姫に気が付いた時は嬉しかったですね。現地ではてっきりムカデ退治だと思ってました。