数年前からコツコツと進めてきた「羅刹女と戦う孫悟空」の刺青が完成しました。
孫悟空とは言わずと知れた、西遊記の主人公。
天上界で西王母の蟠桃園の桃を食い尽くして不老長寿を得ますが、狼藉が過ぎるのでお釈迦様に山を一つ乗せられ、動く事ができなくなります。500年後、天竺へお経を取りに行く三蔵法師の弟子になる事で、山から解放されます。
羅刹女は鉄扇公主とも呼ばれ、翠雲山芭蕉洞に住み、火焔山の燃え盛る炎を消す事が出来る秘宝・芭蕉扇を持つ仙女。
芭蕉扇を借りにやって来た悟空が息子の仇である事を知った羅刹女は烈火の如く怒り、芭蕉扇で悟空をあおぎ吹き飛ばしてしまいます。
小須弥山まで飛ばされた悟空は霊吉菩薩に風鎮めの秘薬「定風丹」を与えられ、再び羅刹女に戦いを挑みます。
このお客さんはスローペースで進めていたのですが、海外移住が決まって慌てて仕上げました。なので、少しカサブタが残っています。
下絵は肌に直接描く手描き、スジはマシンでボカシ(色含む)と着物の柄は手彫りです。
刺青師・龍元