令和四年六月中旬 長野県上田市の誉田足玉神社に再訪しました
実は再訪というか 目の前の道を良く通るので 何回も来ています
創建 天安元年(857)
御祭神
誉田別命 息長足姫命 玉依姫命
御本殿は拝殿の裏山を少し登った処に鎮座しています
覆屋は開放的な感じ
御本殿右面
騎乗の武士です 真田の里(上田市)で鹿角の兜という事を考えると 真田幸村かも知れません
よく見ると 着物や鎧にも細かい柄があります
なぎ倒される敵 「うわー」と言う声が聞こえてきそうです
東信地方の神社らしく 縁下はあっさり
脇障子にも騎乗の武士
水しぶきと橋脚が見えるので 特定の合戦の場面と思われますが 誰だかは分かりません
兜と指物には「平四ツ目紋」があります 「平四ツ目紋」の武将は京極高次が知られている様です
正面扉脇には源頼政と猪早太の鵺退治です
扉の右側には松明を掲げる源頼政 破損してますが 頼政の先祖の源頼光が夢の中で枡花女から授けられたと言われる「雷上動」という弓を右手に持っています
遠くからでは木目に紛れて見えにくいですが 頼政の着物にも細かな紋様が彫られています
扉の左側には頼政の郎党の猪早太
頼政が射落とした鵺に 「骨食」という短剣でトドメを刺す処
鵺とは 頭は猿 胴体は狸 手足は虎 尾は蛇 の物の怪
ヒョーヒョーという鳴き声が不気味だ というだけで退治される 気の毒なヤツです
鵺の肩には頼政が放った「兵破」と呼ばれる矢が刺さっています これも頼光伝来です
こちらの脇障子も 騎乗の侍
指物には「並び矢紋」が見えますが この紋を使った武将は沢山いる様です
いよいよ ここのお目当て 騎乗の麗人 巴御前
平安時代末期の女武者で 木曽義仲 の側室です
とんでもない怪力で知られます
国芳画の浮世絵に ちょうど反転させた様な構図の物があります
この絵に触発されたのなら これは和田義盛 という事になりそうです
源平盛衰記では 義仲亡き後 巴御前はこの和田義盛に見染められ 朝比奈三郎義秀を産む事になっています
ん〜 何度来ても良いです
刺青師・龍元
084(2022.06.29)
コメント
onijiiです。
いい顔してますねえ。
素晴らしいですねえ。
直ぐにでも行きたいです。(笑)
上田市から長野市へのショートカットにこの神社の前の道をよく使います。
上田市は行き尽くした感が有りますが、辛抱強く少しづつ回ってみます。