寂れた彩色が丁度良い [浅間神社] 栃木県(追記あり2021.05.10)

浅間神社御本殿胴羽目 栃木県
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の技術である手彫りの継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年九月吉日、栃木県栃木市の浅間神社に参拝しました。

浅間神社鳥居

浅間神社なので山の上にあります。と言っても数分で登れます。上の方は岩場ですが、手すりがあるので見た目ほど大変ではありません。

浅間神社参道
浅間神社拝殿

創建不詳
御祭神 木花開耶姫命このはなさくやひめのみこと


裏へ廻ります。覆屋には小さな格子窓があるだけ。細目亀甲の金網が張ってありました。

浅間神社本殿覆屋

それでも中が覗けるだけありがたいですね。御本殿左面。

浅間神社御本殿

画題は分かりません。

浅間神社御本殿胴羽目

こちらは御本殿背面胴羽目。琴と甕があるので中国六朝時代の詩人・陶淵明とうえんめいだと思います。弦の張られていない琴を携え、酔っては心の中でその琴を奏でたと言われます。菊の華と柳の葉(これは柳に見えないけど)と酒の組み合わせが多いそうです。

浅間神社御本殿胴羽目

右面の窓には板が立て掛けてありました。

浅間神社御本殿覆屋窓

正面からは撮れませんでしたが、端っこから何とか。唐子と蛇ですね。唐子遊びでしょうか。唐子と蛇の組み合わせは初めて見ましたが、ググると、浜松まつりの屋台にも似た様な彫り物がある様です。唐子蛇遣いという根付も出てきました。

浅間神社御本殿胴羽目

〜追記(2021.05.10)これは孫叔敖そんしゅくごうの双頭の蛇退治の様です。角度が悪いので良く見えませんが、尻尾が無い様に見えますから、代わりに頭があるのだと思います。浜松まつりの屋台の彫り物は頭が二股になっています。

孫叔敖
孫叔敖 橘守国 絵本故事談より

『ある時、孫叔敖が遊びに出向いた時、頭を二つ持つ蛇に出会い、とっさにその蛇を殺し穴に埋めて、家に戻った。その後、孫叔敖は母親に対して「双頭の蛇を見た者はすぐに死ぬとあります。私はつい先ほどその蛇を見てしまったので、もうすぐ死ぬでしょう」と涙ながらに語り、「他の人がその蛇を見てはいけないので、殺して埋めました」とも語った。これを聞いた母親は「そういう隠れた善行を行った者には、天は福をもって報いるのです。だから、死ぬことはありません」と諭した。』とウィキぺディアにあります。 追記終わり〜

彩色の寂れ具合が私の好みですね。この状態を長く維持できたら良いと思いますが、あくまで私の勝手な思いです。

刺青師・龍元

225(2020.10.14)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    自分も同じことを感じてます。
    退色しているのが時代を感じさせますね。
    経年劣化は避けられませんが、素人が
    彩色するよりそのままの方が・・・。

    上を見上げると、力神様が・・・。(笑)

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