令和二年六月吉日、長野県茅野市の瀬神社に参拝しました。
御由緒
文久元年(1861)現本殿建造
祭神 須勢理姫命(すせりびめのみこと)
大工 大隅流 矢崎善司(林之丞)矢崎房之進(石田房吉)
拝殿
扉の両脇には「竹林」の彫り物がありました。
拝殿脇障子は「唐獅子牡丹」。
御本殿
裏へ廻ります。
窓にはガラスが入っていて、その上に金網が張られていました。
左面
ガラスと金網が離れているのでどうしても後ろの景色が写り込んでしまいます。
海老虹梁の龍。
胴羽目は、松の精の「高砂の尉と嫗」
脇障子は、飲んでも飲んでも酔わない「猩々」
実は、グーグルマップにアップされてた案内板には「酒呑童子が大盃をかたむける彫刻」と書いてあったので、これを一番の楽しみに来たんですよね。でも、これは明らかに「猩々」です。多分、案内板を書いた人は酒呑童子の事を「酒を呑む子供」だと思ったんでしょうね。
背面
ガラスにピントがあってしまうとこんな感じ。網があるのでガラスを拭こうにも指すら届きません。今度から掃除用に綿棒みたいな物を用意するか。綿棒じゃ気が遠くなりそうだけど。
胴羽目は「唐子と鶏」
右面
どこかで「彫り物が上手い林之丞、建築に優れた房之進」というのを読んだんですけど、という事は彫師は林之丞という事で良いのかな?
でも、彫り物製作には手間がかかるので、一人で彫ったというより一門総出で彫った、なんて話もあるので二人とも関わっているのかも。
胴羽目は「寿老人と鹿」
脇障子は「猩々」
彫り物保護の為にガラスは仕方ないとして、金網は要らないんじゃないかなぁ。
刺青師・龍元
152(2020.07.19)
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