令和二年四月吉日、冠稲荷神社境内社の聖天宮日高社に参拝しました。
由緒
安政四年(1857)再建
御祭神
伊邪那岐神(いざなきのかみ)
伊邪那美神(いざなみのかみ)
火雷神(ほのいかずちのかみ)
水分神(みくまりのかみ)
彫師 弥勒寺音次郎・音八 父子
西向き
扉右側脇板には「林和靖」が彫られていました。
左側には「李白観瀑」
左側脇障子には「西王母」。従者が持っているのは蟠桃ですね。孫悟空が腹一杯喰って不死身の身体になったという、あの長寿の桃です。
西王母の表情がたまりません。
特にこの唇。生きている様です。
従者のおばさんも負けてはいません。
反対側の脇障子には桃を持った男が歓喜に震えている図。これは西王母の桃を盗んで800年生きたという「東方朔 とうほうさく」でしょう。
「へっへ〜ん、してやったぜ!」
最高です。
今回は見られませんでしたが、三年前に来た時には扉が開放されていて、内部の天井絵と金の龍を見る事が出来ました。
前回はこの煌びやかさに惑わされて、脇障子には全く気付きませんでした。再訪して本当に良かった。
ここだけでも来た価値がありました。
〜追記(2022.03.21)後日、脇障子の裏側にも仙人の彫り物がある事が判明したので再再訪しました。
追記終わり〜
刺青師・龍元
90-02(2020.05.01)
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