令和六年二月中旬 栃木県足利市の神明宮に参拝しました。
弘治二年(1556)創立
御祭神 大日孁命 豊受姫命
拝殿向拝には古い彫り物があります。
向拝中備には龍。
元は彩色されていた様ですが 今はすっかり剥落して 微かに白い胡粉だけが残っています。
唐破風下のこの彫り物は 菊と筆と硯があるので 菊慈童だと思います。
が 文机と筆立てが一緒にあるのは 珍しいです(多分)。
中を覗いてみましたが 御本殿向拝全体の写真は撮り忘れました。
左側脇障子は欠損。正面扉脇板は鯉の滝登り。
木鼻は象と獅子です。象は鼻が欠損。
向拝の龍。
右側脇障子は梅の花。
御本殿覆屋には窓があります。
これは。。。格子とガラス窓だけなら まだ良いのですが 更に細目金網。。。これでは 窓ガラスの外側面を 氏子さん達ですら拭く事ができません。。。
なので 窓は磨りガラス状態。せめて窓にレンズを密着させる事が出来れば良いのですが 金網があるのでそれもできません。
胴羽目は鯉仙人の琴高。御本殿も元々は彩色だった様です。
琴高は琴の名手でしたが ある日 龍子を捕まえて来ると言い残して水中に消え 約束の日に鯉に乗って戻って来た といいます。
背面です。
胴羽目は猛禽捕猿。
パッと見 何が何だか分かりずらいですが 拡大して見ると猿がいます。
猿を狙う鷹 もしくは鷲。
脇障子は梅に鳥。梅に鳥と言えば 鶯が定番ですが この鳥は鶯にしては大きいです。鳩でもなさそうだし。。。 鳥は難しいですね。
左面です。
胴羽目は亀仙人の黄安。
非常に長寿の仙人で 三千年に一回出すという亀の頭を 黄安は五回見たと云います。
こちらは光量があったので 比較的鮮明な写真が撮れました。
腰羽目には唐獅子牡丹がありました。
右面背面にも獅子の腰羽目がありましたが 光量不足と窓の汚れで 綺麗に撮れませんでした。
網さえ無ければ。。。
刺青師・龍元
041(2024.04.30)
コメント
onijiiです。
三重苦なんですよね。
胴羽目があるのはわかりましたが、
直ぐに退散しました。
これほどの悪条件でも写真を撮れる
とは・・・。尊敬します。(笑)
Onijiさん こんにちは
有る事が分かるのに撮れないというのは もどかしい物ですよね。
色々試しているウチにそこそこ撮れる様になって来ました。