交通安全の守護神 [三魂交通神社] 山梨県

三魂交通神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

令和六年三月上旬 山梨県富士河口湖町の三魂交通神社に参拝しました。

三魂交通神社

昭和28年(1953)交通安全守護神社として創立
御祭神 猿田彦命さるたひこのみこと 中筒男神なかつつのおのかみ 大鳥神おおとりのかみ

三魂交通神社御本殿

河口湖の畔を走る 国道137号線の脇に鎮座します。

三魂交通神社御本殿

胴羽目は鳳凰。

鳳凰

彩色というより 塗装という感じ。

鳳凰

剥がれて来ています。

瑞雲

脇障子は松と菊。

松と菊

この神社は交通安全対策として 富士吉田交通安全協会が 厚生大臣許可を得て建てた神社らしいです。

三魂交通神社御本殿

扉左側脇板は昇り龍。

昇り龍

この神社が建てられた昭和28年というのは 交通戦争が激化し始めた頃。

三魂交通神社御本殿

日清戦争での日本側の戦死者数(2年間で1万7282人)を上回る勢いで 交通事故死が増え始めたらしいです。

下り龍

まさに戦争。行政側も こりゃ何とかせんとイカン と思い始めた頃なのでしょう。

三魂交通神社御本殿

右脇障子は桜と牡丹。こういう組み合わせは見た事がありません。

桜と牡丹

私の仕事の刺青でも 「桜と牡丹を両方入れたい」という注文が稀にありますが 百花繚乱ひゃっかりょうらんがテーマの時以外は 即却下です。

三魂交通神社御本殿

右面です。

三魂交通神社御本殿

右面胴羽目も鳳凰。

鳳凰

鸞かも知れませんが。。。

鳳凰

背面に彫り物は無しです。

三魂交通神社御本殿

河口湖には年に数回訪れますが この道はほとんど通った事が無かったので この日まで気が付きませんでした。

富士山

富士山が綺麗でした。(神社からの景色ではありません)

刺青師・龍元

042(2024.05.03)

コメント

タイトルとURLをコピーしました