令和四年二月上旬、群馬県太田市の三柱神社に参拝しました
元亀二年(1571)創建
嘉永四年(1851)本殿再建
昭和五十三年(1978)拝殿再建
御祭神 豊受姫神 稚産霊神 大雷神
裏に廻ります
透塀が私の背より高いので脚立を使用しています
向拝の木鼻は獅子
海老虹梁の龍です
一本の木から削り出した様です
右面には胴羽目が無かったので背面に廻ると、こちらも元々は三面あった様ですが、今は一枚だけになっています
竹林に三人の老人がいるので、元々は三枚で竹林の七賢だったのだと思います
だいぶ傷みが激しい様です
左面には胴羽目が二枚とも残っていました
左側の胴羽目には鶴に乗り笙を吹く童子 これは王子喬でしょうか?
でも、その下には梅の木の側に老人です
林和靖かな?
桐生市の皆沢八幡宮にも似た構図の胴羽目↓がありましたが、梅の代わりに松でした
右側の胴羽目は亀仙人の黄安と亀に乗った童子
こちらも亀には童子が乗っているので、多分左側胴羽目も「林和靖と鶴に乗った童子」という事になるのではないでしょうか
海老虹梁の龍
名工中の名工の作だと思われます
向拝の龍
海老虹梁や向拝中備の龍の状態はまずまずでしたが、胴羽目はかなり劣化が進んでしまったのか七面中四面が欠損しています
見応えのある彫り物でしたが、雨ざらしで劣化が残念な神社でした
刺青師・龍元
041(2022.03.18)
コメント
ここの胴羽目は残念ですよね、7枚中4枚が欠損・・・、どこかで保管されていれば嬉しいですが、御焚き上げと称して焼却処分しちゃったでしょうね。隣のお寺さんに力神さんがいました。
お焚き上げですか… 実際に見れば仕方ないと思える状態だったと信じたいですが…
諸行無常ですね。
お寺は全くアウトオブ眼中(古い!)でした。
onijiiです。
龍の巻き付きが凄いですね!
竹の節や梅の花木が見事に彫られていますね。
竹の節を凝視してしまいました。(笑)
作曲家不詳、詠み人知らず、どのジャンルにも
名作がありますね。
お隣の力神は群馬の先輩から教わり確認済みです。
芸術という概念は明治以降に西洋から入って来たと、何処かで読んだ事があります。江戸から続く職人文化の中では誰の作かより作品そのものの完成度を重視したのだろうな、と感じます。私見です。
皆さん良く見てますね。。。