磯邊義兵衛親子競演 [大川島神社] 栃木県

神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年九月吉日、栃木県小山市の大川島神社に参拝しました。

元禄四年(1691)製の古い鳥居らしく、 御本殿と共に小山市の有形文化財に指定されています。

御由緒

藤原秀郷平将門討伐の際に創建
宝永六年(1709)現本殿再建
安永三年(1774)胴羽目彫刻製作
文化五・六年(1808~9)その他彫刻製作
天保六年(1835)拝殿彫刻製作
御祭神 大己貴命おおなむちのみこと
本殿彫師 磯邊義兵衛隆顕いそべぎへえたかあき 他
拝殿彫師 二代目義兵衛隆信ぎへえたかのぶ


拝殿彫師は磯邊義兵衛隆顕いそべぎへえたかあきの長子の二代目磯邊義兵衛隆信いそべぎへえたかのぶ。ちなみに野木町の野木神社本殿胴羽目は隆信の子・三代目磯邊義兵衛敬信いそべぎへえたかのぶの作ですね。

貫禄のある龍ですね。数千年は生きているという感じです。

龍の裏には銘がありました。シンプルに二代目義兵衛とだけあります。隆顕とか隆信とか敬信とかは、紛らわしいから後世の人が勝手に追加してるのかな。

裏へ廻ります。

御本殿は透塀+金網の張られた覆屋で守られていました。まあ、金網は粗目なので問題はあまりありませんが、塀は私の背より高いです。如意棒を使って何とか撮影しました。

左面胴羽目は「三聖吸酸」。孔子・釈迦・老子を描いて、誰が舐めても酸っぱい物は酸っぱい、思想は違えど真実は一つ、という意味だそうです。実際の彫り物を見たのはここが初めてかな。胴羽目は初代・義兵衛の様です。

脇障子は唐獅子牡丹。この獅子は格好良いです。特に前脚の感じが良いです。

背面胴羽目。画題は分かりません。唐子が五人、大人が二人います。

〜追記(2021.04.01)橘守国の絵本故事談という絵手本の孟子もうしの頁に似た絵があります。でも、大人の人数と童子が持っている持ち物が違うので、単に構図を拝借しただけなのかもしれません。

橘守国 絵本故事談 孟子

追記終わり〜

脇障子も義兵衛なのだろうか。胴羽目に比べて彫りが細かい様な。。。

右面胴羽目。これも分かりません。亀がいますが、仙人という感じではなさそうです。

上を見上げると何かが笑っていました。

反対側でも暗がりの中でニヤニヤしています。

力神さまがいるという前情報はありました。

でも、こんなに恐ろしいお方とは存じませんでした。

シビれます。

オシッコちびります。

刺青師・龍元

219(2020.10.08)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    ここは3回も行きました!

    高名な彫物師の作品なので、当時は近在の村から
    見学者が多数押し寄せたかも?
    邪鬼の力神が恐ろしい顔してたなあと、評判に
    なっていたのでは?と勝手に空想。(笑)

    200ヶ所ほど見てきましたが、おどろおどろしい
    度合いではトップクラスですね!
    自分も痺れてます。(笑)

    • 龍元 より:

      きっと当時はそうでしょうね!オラが村自慢の力神さまを見ろ、どこにも負けねェ!って感じでしょうか。

      鳥居の写真を撮ってたら、私の車のナンバーを見た人が「遠い所からワザワザ来るほど、有名なのかい」と話し掛けて来ました。私が「有名ですよ、凄い彫刻じゃないですか!」と答えると「???」て感じでしたね。

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