群馬県富岡市の妙義山の麓に鎮座する妙義神社を訪ねました。ここを参拝するのは十五、六年ぶりになります。上信越道松井田妙義ICから車で五分程の所、神社のほぼ正面に道の駅があるのでそこに駐車。
麓と言っても結構登らなければなりません。総門までは比較的緩やかですが、その後は急勾配の階段になります。
江戸時代の石段をそのまま使っているので、途中かなり凸凹が激しい所があります。踊り場が無いので、一度コケたら下の人を巻き添えにして一番下まで転がり落ちる事でしょう。
いつもそうですが、境内の中は先ずお参りをしてから写真を撮るので、この階段は帰り際に撮ったものです。
由緒
創建 宣化天皇二年(537)
宝暦六年(1756)本殿・幣殿・拝殿建造
国指定重要文化財
御祭神
日本武尊(やまとたけるのみこと)
豊受大神(とようけのおおかみ)
菅原道眞公(すがわらのみちざねこう)
権大納言長親卿(ごんだいなごんながちかきょう)
拝殿
まさに豪華絢爛という感じの拝殿。日光東照宮と同じ彫師の作品と伝えられているそうです。東向きです。
向拝虹梁上には鶴・鶴・鶴・鶴。錺金具も金ピカです。
海老虹梁の 龍 も金ピカ。扁額も金ピカ。反射で色が飛んでしまって、文字が読めません。天気が良かったので、直視すると文字通り目が眩む程ピカピカでした。
扁額から左右の小壁にはたくさんの 獅子 たちがかなりリラックスした様子です。
脇障子には竹林七賢人。北側から。
なかなか良い顔をしています。金ピカでなくて良かった。
こちらは南側。
北側と比べて彫りが浅くなってますね。誰かが撫で続けたのでしょうか。ちょっと善光寺の賓頭盧(びんづる)さまみたいになって来ています。
本殿
本殿も錺金具は金ピカ。
胴羽目は全部、団扇とか扇子とか。ここの他に近くの 榛名神社 や 菅原神社 なんかも胴羽目には団扇とか扇子とか。何か云われがあるのかな。
足元にはぐるりと一周、火避けの犀が彫られていました。
さすが国の重文、綺麗に手入れがされています。末長く保存して受け継いで行ければと思います。
刺青師・龍元
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