令和二年十二月、埼玉県川越市の六塚稲荷神社に参拝しました。川越市にいくつか点在する六塚稲荷神社のうちの一つです。
室町時代(1336〜1573)の創建と思料される
文政二年(1819)本殿再建
御祭神 豊受姫命
残念ながら左面の胴羽目は失われてしまった様です。
脇障子には狐。
背面縁下の板壁にある穴は、案内板によると狐の出入りする穴だそうです。
亀を助ける浦島太郎
右面胴羽目。案内板によると「武士と唐子」となっていますが、これは「武内宿禰 龍宮より宝珠を得る」でしょう。いわゆる干珠と満珠の伝説の一場面です。
宝珠が二つ差し出されていますが、これは干珠と満珠。頭に龍が乗っているのでこの女性は海神とわかります。綿津見神の娘の豊玉姫か玉依姫か。。。
〜追記(2023.07.05)雨乞いの対象である龍王のうちの一尊が善女龍王と言って、頭に龍を乗せた姿で表されるそうです。武内宿禰と絡む説話には行き当たりませんでした。追記終わり〜
脇障子は狐。花は菊の様です。
向拝の龍も素晴らしいです。
扉脇右側には鯉の滝登り。
案内板にはこちらも「鯉の滝登り」となっていましたが、良いのでしょうか。確かに滝下りというのは聞きませんが。
刺青師・龍元
299(2020.12.28)
コメント
onijiiです。
劣化したことによって、ソフトな感じに
なってますね。
木のぬくもりを感じさせてくれます。
狐の抜け穴は面白いですね。(笑)
今位が丁度良いですね。ここは交差点脇の小高い位置にあって、陽を遮る物が無いし雨晒しだし、早めに処置しないと劣化が進んじゃいますね。