令和四年新年寺社彫刻巡礼の旅第八社目、茨城県大子町の王子神社に参拝しました。
神門がありました。
全体的に紫が印象的な拝殿。幟旗は色を合わせたのかと思いましたが、他所の神社の幟旗も紫だったので偶然みたいです。
箒の数から推察すると結構大人数でお掃除をする様です。氏子さんの数が多いのか、信仰が厚いのか。
拝殿に比べるとかなり立派な御本殿です。業界的にいうと小規模な御本殿に入る様ですが、僕の中では、身長より低い→小さい 胴羽目が目の高さ→中位 胴羽目を見上げる→大きい 撮影に望遠レンズが必要→超デカい という分類になります。
中は薄暗いです。
胴羽目は源頼光の大江山の鬼退治です。
頼光持参の神便鬼毒酒を振る舞われてご機嫌な鬼。
最初は頼光に疑いを抱きつつも、次第に警戒を解いていく鬼の首領・酒呑童子。
やや!この人が誰だかは特定できませんが、すでに鯉口を切ってしまってます。刀の「鯉口を切る」というのは鞘のストッパーを外す事で、銃の「撃鉄を起こす」のと同じ、「斬るぞ」という合図です。まだ早いのではないかなぁ。
左面に廻ると。。。
ガオー‼︎酒呑童子の首が飛んで来ます。
左面胴羽目は神社の彫刻では珍しく、酔い潰れた酒呑童子の首を落とした場面です。切り落とされた首は頼光の頭に喰らい付いて息絶えます。
真ん中の侍だけが兜を被っているので、これが頼光だと思います。頼光は八幡大菩薩の星兜を被っていたので、童子の生首に喰らい付かれても事無きを得ます。
その上で鉞を振り下ろしている人は頼光四天王の一人坂田金時(金太郎)でしょうか。
大きさの割に彫りは浅めです。
左側脇障子は鯉の滝登り。
右側脇障子は李白観瀑でした。これだけ異質な感じがしますね。
境内にはいくつか境内社がありましたが、片隅の石祠に彫り物がありました。
狐が彫られています。
割と最近のものの様に見えます。
三面とも狐でした。
神社まではナビに載ってない、車の両脇10cm無い様な細〜い道を来たので、帰りは違う道を行ったらナント幅2メートル程の沈下橋。看板には「車は注意して渡れ」とあったので、車でも通れると判断して渡ってみました。
ドキドキでした。
刺青師・龍元
008(2022.01.15)
コメント
onijiiです。
大江山の鬼退治だったのですね。
胴羽目があるとしかチェックしてませんでした。
石祠の狐が可愛いですね。これも未チェック。
リストに追加しときます。(笑)
沈下橋怖いですよね。
平均台の上を歩いているような感じです。(笑)
鬼の首を切り落とす凄惨な場面はここ以外では見た事無いです。やっぱり神社だからあんまり凄惨なのはチョットって事でしょうね。
沈下橋は今回の旅、2ヶ所で有りました。ここの橋は幅が車の幅とほぼ同じ位。横を見て川面だけが見えるのは恐いです。こういうスリルはクセになりますね。