神功皇后と武内宿禰 [八幡宮] 埼玉県

令和四年二月上旬、埼玉県熊谷市の八幡宮に参拝しました

御本殿に屋根を掛けて透き塀で囲っただけの社殿です

御由緒などは分かりませんでしたが
御祭神は八幡宮なので誉田別命ほんだわけのみことだと思います

扉には　雷神

と
風神

唐破風下には　焚き火の脇で剣を構える人

酒甕を挟んで　龍　
と
そばで見守る　姫

須佐之男命の八岐大蛇退治すさのおのみことのやまたのおろちたいじ

左側脇障子には
樹上に巣を作って住んだ
という　古代中国の伝説の隠者　巣父そうほ

右側脇障子は巣父と対になる許由きょゆうです

まるで頭を梳るくしけず人

見る角度を変えると　「あ〜　もしもし　ワシじゃが…　今♡何しとるん？」

他所の神社ですが　他には「何ですか〜！」なんてのもあります　許由恐るべし

「大将　やってるかい？」
と
暖簾をくぐる力神さま　なかなか男前です

頭貫上の蟇股には　鯉仙人の琴高

胴羽目は　顔がスライスされてしまってますが　神功皇后じんぐうこうごうの鮎釣り占い　では？

御本殿背面の彫り物

どちらさん　でしょう？

岩に座って顔を右上に向けている様に見えます

胴羽目は　応神天皇を抱く　武内宿禰　と　神功皇后　の
応神天皇誕生

御本殿左面

こちらは上着を肩に掛けて「いっちょやったるか」って感じでしょうか

頭貫上の黄鶴仙人

あれれ？　こちらも　神功皇后の鮎釣り占い　ですか？
源頼義の湧水伝説　にしては　水流が大き過ぎですからね

劣化は如何ともし難い　ですが

とても良い彫り物で　飾られた　良い神社でした

刺青師・龍元

043（2022.03.22）