令和三年八月、長野県上田市の塩野神社に参拝しました。
ここは彫り物がどうというより、境内全体の雰囲気がとても良い感じなので、ずっと来たいと思っていました。
境内を流れる塩野川。
立派な橋が掛かっていて、ここを越えるといよいよ異空間。気分が高揚して来ます。
寛保三年(1743)拝殿建設
寛延三年(1750)本殿建設
本殿拝殿作者 末野忠兵衛
御祭神 素戔嗚尊・少彦名命・大己貴命
ここは延喜式等にも載る古社で、拝殿と御本殿は上田市指定文化財。日本遺産にも認定されています。
拝殿は二階建ての楼門造りという珍しい造り。
御本殿は一間社流造り。
胴羽目彫刻は有りませんでしたが、側面の二重虹梁間には笙を吹いている見事な天女の彫り物がありました。
大虹梁には雲?の地紋彫り?
地紋彫りは普通、沙耶型や亀甲文様などの幾何学的な反復模様ですが、ここはフリーハンドの雲?模様。なんか独特の味があります。
御本殿右面脇障子は竹林の虎。
正面右側の小脇板は雲龍です。
水引虹梁上は波に兎。
正面左側の小脇板は雲龍。左右で登り降りです。
左側脇障子は唐獅子牡丹。
斗栱から龍が首を伸ばして脇障子上の鉢木を飲み込んでいます。なかなか珍です。
こちらの天女は琴を弾いています。
大瓶束には千社札。この千社札も至る所で目にしますが、よくあんな高い所に貼れるもんだと思います。相当に長い竿を使ってんだろうな。
御本殿背面については失念、全く忘却の彼方。。。暫しの異空間体験でした。
って「異空間」というキャッチコピーは案内板からの拝借です。
刺青師・龍元
104(2021.08.31)
コメント
onijiiです。
二階建ての拝殿と倶利伽羅竜王のような
彫刻が珍しいですね。
倶利伽羅風でリストに入れました。
ありがとうございます。(笑)
楼門造りの拝殿は珍しいですね。
とても優雅な雰囲気があります。
長野県内ではここと諏訪大社だけだそうですよ。
諏訪大社もその内に行ってみたいです。