令和六年五月中旬 茨城県坂東市の香取神社に参拝しました。
鳥居は見当たりませんでした。
御祭神 経津主命
立派な御本殿が鎮座していました。
向拝の龍です。
懸魚は応龍です。
妻壁には鶴。
その下の鳥はなんでしょう? 梟?
胴羽目です。
どなたでしょう?
お髭をはやしているので 男性だと思います。
頭巾のような物を被っています。
足元の川には 剣が。。。
縁下を見ると もう崩壊カウントダウンが始まっているのが 見て取れます。
背面です。胴羽目と脇障子は外れています。左右の廻縁も浮いて来てしまって 胴羽目の下の部材に引っ掛かって かろうじて留まっている感じ。
胴羽目は 応神天皇誕生ですね。
仲哀天皇が崩御した後 お腹に子を宿したまま 新羅に出兵した 神功皇后。
お腹に石を巻いて 出産を遅らせたと言います。
龍宮より献上された満珠干珠を使って 三韓を征討した後 帰国。
筑紫の地で 皇子を出産します。
次の皇位が幼い皇子に決まることを恐れた 二人の異母兄・麛坂皇子と忍熊皇子が 凱旋する皇后軍を迎撃しようとしましたが 武内宿禰の策略により勝利し 皇后はそのまま都に凱旋。
皇子を太子とし 皇后は皇太后として摂政の座に着きます。
約70年後 やっとの事で皇子は天皇の位に就いて 32〜40年後崩御 諡は応神天皇となりました。
左面です。
こちら側の懸魚は欠損。
妻壁の鶴です。
その下の二重虹梁の間 これはやはり梟なのか?
胴羽目です。
どちら様でしょう?
梅福仙人? 鳥は 鳳凰や鸞にしては尾が短いような。。。
何処かを指さしている様にも見えます。
そっちには何も無いんですけどね。
こちら側は高欄も脇障子の枠も無くなっているし 組物もガタガタ。
右側脇障子は廻縁に倒れていましたが 左側脇障子は木階に置いてありました。鯉の滝登りです。
素人目には今だったら まだ直せそうですが。。。
先立つ物が。。。という事なのでしょうね。。。
刺青師・龍元
053(2024.06.02)
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