令和二年九月吉日、栃木県小山市の上梁八幡宮に参拝しました。

創建年代などは分かりませんでしたが、八幡さまなので御祭神は誉田別命でしょう。

向拝には定番の龍がありました。

なかなか良い顔の龍です。これは御本殿も期待できそうです。

裏へ廻ります。

御本殿はかなり高い位置にあります。

胴羽目は随分と見上げる形になります。

牛若丸と鞍馬天狗。この天狗は鼻が高くありません。天狗は今の姿に定まる以前には色々あって、鼻高天狗は狩野元信の絵が広まったという説があります。

背面。

胴羽目は高砂。

右面。

胴羽目は小野道風。木階下とかのちょっとした所にあるのはたまに見ますが、胴羽目の画題としてはあまり見かけませんね。

右側脇障子。これは自慢のヒゲをしごく関羽だと思います。

という事は左側の脇障子は三国志つながりで張飛だと思われます。ちょっとピンボケ。

期待通り、見ごたえのある良い彫り物でした。
刺青師・龍元
239(2020.10.27)
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