令和四年七月中旬 栃木県佐野市の石塚神社に参拝しました
![石塚神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_4363-1.jpeg)
曇り空だった二柱神社から それ程離れていませんが 道の駅に寄ったり 神社を一つ空振りしたりしている内に すっかり晴れ模様です
![石塚神社拝殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_4364-1.jpeg)
裏へ廻ります
![石塚神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_4365-1.jpeg)
透き塀+屋根の柱で 思いの外 撮影に苦労しました
![石塚神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6931-1.jpg)
海老虹梁の龍
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6901-2.jpg)
籠彫りではなく 浮き彫りです
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6902-1.jpg)
胴羽目が外れ掛かってます
![石塚神社御本殿胴羽目](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6932-1.jpg)
脇障子の老人は 桃らしき物を持っているので 西王母の桃を盗んで食べたという 東方朔 ではないかと思います
![東方朔](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6910-1.jpg)
東方朔は機知とユーモアで漢の武帝に愛されたと云います 能の演目にもなっている様です
![東方朔](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6911-1.jpg)
![石塚神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6929-1.jpg)
これは 李白観瀑 ではないかと思います
![李白観瀑](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6930-1.jpg)
ザックリとしてますが 厚彫りです
![李白](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6906-1.jpg)
この時は天気が良かっただけに 暗い所は肉眼では見えなかったので 望遠鏡で妻側を見るとうっすらと何か見えました
![獅子?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6947-1.jpg)
カメラの感度をISO3200まで上げて撮影してみると 何かが笑っているのが写りました
![獅子?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6946-1.jpg)
背面です
![石塚神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_4368-1.jpeg)
梅と妻 鶴を子とする 林和靖
![梅妻鶴子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6934-1.jpg)
和靖は諡 本名は林逋 諡というのは貴人が死んだ後に贈られる名前です
![林和靖](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6917-1.jpg)
左の妻側 こちらは怒ってます
![獅子?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6945-1.jpg)
獅子の様に見えますね
![獅子?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6943-1.jpg)
左面
![石塚神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6935-1.jpg)
人物が魚に乗っています 魚は棘ばっているので 子英仙人でしょう
![子英仙人](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6936-1.jpg)
子英仙人は割と珍しいです ここの前に参拝した 二柱神社や近所の高鳥天満宮 でも見かけましたが ここら辺で人気だったのかな?
![子英仙人](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6920-1.jpg)
こちら側の胴羽目も外れ気味
![石塚神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6926-1.jpg)
脇障子は西王母だと思います 桃が有りませんが 反対側が東方朔っぽいので 総合的に判断しました 〜追記(2023.01.27)木に一輪の花がありますが これは花びらの先端が尖っているので桃の花だと思います 追記終わり〜
![西王母](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6925-1.jpg)
海老虹梁の龍
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6922-2.jpg)
右側も緻密な彫りではありませんでしたが こちら側は更にザックリとした印象です
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6921-1.jpg)
超絶技巧の彫り物や 激珍彫り物も良いですが 市井の普通の彫り物も良いモノです
![石塚神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/IMG_6938-1.jpg)
って これだけ有ればモノ凄いですね
支那仙人列伝には詩人の李白も龍仙人として載っていますので タイトルは「一詩人と三仙人と政治家」としても良いかも知れません
また八百年も生きたと言われる東方朔は政治家というより 仙人とした方がしっくりくるのかも知れません
刺青師・龍元
099(2022.08.10)
コメント
onijiiです。
佐野市は胴羽目が大流行した地域ですね。
力神にも遭遇することが多く、ワクワク
しながら回ってました。
あちこちで江戸時代の貴重な文化財に接
することができました。
彫刻は上手い下手ではなく、それぞれに
味わいがありますね。
佐野市はずいぶん周ったつもりですが、まだまだ参拝してない所が20社以上あります。本当に大流行したんでしょうね。
特に古い物は力がありますね。やはり、人の手で手間暇掛けて作るという事が大事なのだと思います。電動工具などは便利ですが、職人の気持ちがその分削がれるというか。。。