令和六年六月上旬 群馬県高崎市の井堤神社に参拝しました。

飾り気のない拝殿です。


文化八年(1811)に建造された 立派な御本殿です。

胴羽目は大黒天と弁財天。

鳥居の髪飾りをしているのは 宇賀弁財天という理解で良いのでしょうか?

弁天さまは琵琶を弾いている事が多いですが ここでは胴羽目三点で七福神の琴棋書画を表しているので 琴を弾いています。

こちらは袋と内出の小槌があるので 大黒さま。


脇障子は唐獅子牡丹です。

裏側にはお尻が彫られていました。

背面です。

胴羽目は棋を打つ布袋尊と恵比寿天 と それを観戦する毘沙門天。

「そう来ましたか これはやられましたな」


「待ったは無しですぞ」

「。。。。。」


横で書を読む童子。

琴棋書画の書は 読書と解される場合と書道と解される場合があるそうです。
左面です。

こちらの胴羽目は福禄寿と吉祥天。

これは硯で墨を擦っている様にも見えますが 欠損してしまった筆を握っている様にも見えます。


背面胴羽目で童子が本を読んでいたので こちらは琴棋書画の画という事にします。

寿老人の代わりに 吉祥天を加えての七人です。

他にも木階下の鯉の滝登りや。。。

浜床下の鯉なども 見応えがあります。

ここは老朽化のために改築が検討されていたそうですが 文化財的価値のある歴史的建造物だという事が 専門家の調査で明らかになったので 改修して大切に保存する方向で協議を始めたそうです。
保存も大変でしょうが 取り敢えず良かった良かった。。。
刺青師・龍元
063(2024.07.22)
コメント