始まりました! [船弁慶 弁慶と義経] 肩額七分袖

亡霊知盛 手彫り刺青作品
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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船弁慶 肩額七分袖が始まりました!(と言っても去年の話です)

このお客さんとはもう10年来の付き合いで、背中の唐獅子牡丹と右肩の亡霊・知盛が仕上がっています。

船弁慶

知盛とは貴族化する平家の中にあって、最後の武将と謳われた平知盛たいらのとももりの事。

清盛きよもりに「最愛の息子」と期待され、武将としての頭角を見せた知盛でしたが、源平合戦の末、最後には壇ノ浦に追い詰められて、幼い安徳帝と共に海に飛び込んで自害しました。

亡霊知盛

遺体が晒し物になったり、生きたまま浮かび上がって辱めを受けたりするのを避けるため、いかりを体に結びつけて飛び込んだと言われています。


船弁慶のあらすじはこうです。

平知盛たいらのとももりは壇ノ浦で源氏に滅ぼされた後、亡霊となって海底を彷徨っていた。そこへ鎌倉を追われた義経弁慶主従が船で通りかかる。

すると、にわかに海が荒れ、魑魅魍魎ちみもうりょうとともに知盛の亡霊が現れ、義経の船を沈めようと迫って来た。

平知盛

「おのれ!まだ成仏せんか!」義経は大刀を抜いて立ち向う。

源義経

押し寄せる魑魅魍魎を切りつけようとする義経を抑えて、弁慶は数珠を繰って一心不乱に経文を唱えた。

弁慶

迫り来る魑魅魍魎。

亡霊
亡霊

弁慶の懸命の祈りによって遂に怨霊は退散した」

と、まあこんな話です。

肩額七分袖

デザインはいつもの様に体の線に合わせて手書き。スジはマシンで、ボカシ(色含む)は手彫りの予定です。

下書き

不規則な仕事の関係で、なかなか定期的に通えないA君。それでもコツコツとここまで来ました。辛抱強く通ってください。

刺青師・龍元

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