令和七年七月 静岡県裾野市の浅間神社に参拝しました。

創建年代不詳
御祭神 木花開耶姫命

案内板には「足利時代の建築を今に伝える」御本殿と書いてあります。

が しかし「安政五年(1858)社殿倒壊 現在地に移し復旧」とも書いてあるので 御本殿はその時の再建と思われます。

兎ノ毛通は牡丹です。

唐破風下は唐獅子牡丹。


向拝には定番の龍がありました。


正面扉脇には龍です。その前には右大臣左大臣が鎮座しています。


彩色は寂れていますが 立派な胴羽目と脇障子がありました。

脇障子は 龍子を捕ってくると言って 鯉に乗って戻って来た 琴高仙人。

胴羽目は 玉巵弾琴。

太真王夫人は支那列仙の1人。西王母の娘で玉巵と言います。

一絃琴を弾ずる毎に沢山の鳥が飛来し 時に白龍に乗り四海を遊行するといいます。

背面に胴羽目彫刻はありませんでした。

左面です。

胴羽目は唐獅子牡丹。

こちらの脇障子も仙人だと思いますが どうやら亀に乗っている様に見えます。

亀仙人の盧敖と思われます。

ただ 獣っぽい狼の様な亀の頭が気になります。亀ではないのかも知れません。


この日は非常に蒸し暑く 朝6時半に着きましたが 蝉時雨の中 写真を撮り終えた頃には汗ダクで全身びしょ濡れになりました。
刺青師・龍元
068(2025.11.13)

コメント
静岡県でこの様な胴羽目彫刻が有る神社は珍しいですね。
周りに木々が無く風雨の影響をモロに受け今後劣化が早まりそうですね。
小高い丘にあって左側は特に見晴らしが良い位ですからね。しかも御本殿は高い位置にあるし。