栃木県

年季の入った御本殿には極楽浄土の鳥と天女が表されていました。

かつては社叢に覆われた社殿だった様ですが、今はきれいサッパリ伐採されて、見晴らしの良いポツン風神社になっています。

天神七代（天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・可美葦牙産舅神・天常立神・国常立尊・豊雲野神）と地神五代（天照大神・天忍穂耳尊・瓊瓊杵尊・彦火々出見尊・草葺不合尊）の十二柱を祀る神社です。

約二百九十年前に建てられた観音堂の壁には伝説の隠者が十三人彫られていました。

一見、ありきたりの彫り物に見えますが、つぶさに鑑賞するとジワジワと来る、面白い彫り物がありました。

荒廃の進んでしまっているお堂には二十四孝と力神の彫り物がありました。

日枝神社のすぐ隣には明治時代に遷座された熊野神社が鎮座していて、両社とも見事な彫り物で飾られています。

面白みは欠けますが、落ち着いた雰囲気の御本殿が鎮座していました。

帰り際に念の為屋根を見上げると、そこには古より参拝者を見守り続けて来た鬼面がありました。

「うばがい」という地名の発祥の地といわれる姥ヶ池から西に500m、芳賀町の中心である祖母井の街を見守る位置に鎮座します。

稲荷橋を渡って左側の集落に鎮座する、約160年前に建てられた稲荷神社は、真岡市指定有形文化財に指定されています。

実際に見てみるとかなりびっくり、そして心配になります。

独特な表情の閻魔さまが印象的です。

一見、外からは窺い知れない素晴らしい彫り物がありました。日本神話と三国志演義の名場面に取材した、物語性のある胴羽目には圧倒されます。

細目亀甲金網が張られた小さな格子窓からは、暗がりの中に鎮座する彩色の寂れた彫り物で飾られた御本殿を窺う事が出来ます。追記あり（2021.05.10）

胴羽目は日本図柄、脇障子には三国志に取材した見ごたえのある彫り物がありました。

長沼八幡宮の境内社、熊野神社と二荒山神社には中国の故事に取材した見事な胴羽目彫刻がありました。追記あり（2021.04.01）（2021.04.02）

神職さんには親切にしていただきました。

小さめの御本殿胴羽目三面には仙人が彫られていました。

胴羽目は浅めの彫りで地紋彫りと変わった図案が彫られていました。