茨城県

通称・雨引観音と呼ばれる雨引山楽法寺の御本堂には無関堂円哲の見事な胴羽目彫刻と二十四孝に取材した蟇股彫刻がありました。

傾きかけた御本殿覆屋兼拝殿ですが、中には壮麗な宮彫りで飾られた見事な御本殿が鎮座していました。

平将門も恋を語り合った、嬥歌・歌垣が行われていたと伝えられます。

暗がりの中を覗くと内外陣境欄間に迦陵頻伽と七福神が浮かび上がって来ました。

〜追記あり（2024.02.08）　　登山ですか？」と声を掛けられて「神社です」と答えると、その人は「それならあっちですね」と反対方向の筑波山神社を指差して教えてくれました。でも私が行きたかったのは小さな稲荷神社だったのです。

綺麗に整頓された境内に建てられた、こじんまりとした拝殿兼覆屋の中に御本殿があります。

今ではすっかり忘れ去られてしまった幻の皇帝・禹王が彫られていると思われる胴羽目がありました。

胴羽目は史記関連、脇障子には仙人の見事な彫り物がありました。

脇障子は欠損、胴羽目には彫り物がありませんでしたが、腰羽目に立派な彫り物がありました。

密閉型覆屋には格子のはまったガラス窓があり、保存状態の良い、見事な彫り物が施された御本殿を鑑賞する事が出来ます。

鉄骨造りの頑丈そうな覆屋で守られた御本殿には見応えのある見事な彫り物がありました。

劣化の進んでしまっている古い御本殿の二重虹梁には力神さまが鎮座しています。

胴羽目と脇障子にはお目出度い花の吉祥文様がありました。

お寺らしい大きくて迫力のある彫り物がありました。追記あり（2021.02.07）

この辺りに点在する古墳の墳頂に鎮座する愛宕神社の御本殿には鳥の彫り物がありました。

平成二十二年に280年ぶりに再建されたという麒麟門には、唐子遊びと仙人・偉人・賢人の見事な彫り物がありました。

円哲の欄間は素晴らしいの一言に尽きますが、二十六話全部は見られず残念でした。

平成十八年に復元修復した御本殿拝殿の彩色はまだまだ綺麗で見応えがあります。縁下腰組間には謎の仙人の彫り物がありました。

分散参拝が呼び掛けられる中でも隣の大杉神社は割と賑わっている様ですが、こちらの寂れた彫り物を見学鑑賞する人は殆ど居ませんでした。

他人と触れ合う事が躊躇われるご時世だから余計に感じるのかも知れませんが、人のいない寂しい神社を回っていても、人との印象的な触れ合いがあったりします。