令和二年九月吉日、栃木県小山市の篠塚稲荷神社に参拝しました。
拝殿向拝には狐の彫り物がありました。
御由緒
正治二年(1200)奉遷
宝暦八年(1758)本殿再建
明治七年(1874)拝殿再建
裏に廻るとナント!覆屋の壁には全面にトタン板が張られていました。
覆屋の背面は、腰から上が金網の張られた格子状になっていて、中が見える様になっていました。なぜ左面だけ全面にトタン板が張られているのか。西向きの神社なので左面は北側。日除けではなさそうです。風除けか。
御本殿背面。
虎仙人。滝があるので巨霊人だと思います。
御本殿右面。組物の一つ一つに模様が施されています。
胴羽目のこの画題は分かりません。
高勝寺三重塔↓にも同じ構図の彫り物があったので、何か元の絵があるのだと思います。
〜追記(2023.02.06)絵本寶鑑一巻第七に韓退之孟東野という頁がありました。
韓退之と孟東野は共に詩人で年齢が離れていましたが、親しく交わったので世間からは同性愛と噂されました。
この事から男性同士で肉体関係を持つ事、または男の同性愛の事を「韓雲孟龍」と言う様になったそうです。
これが何故神社にあるのか。昔は男色が今より受け入れられていたという事があるのかも知れません。追記終わり〜
脇障子には牛を連れた老人。これは多分巣父で、反対側の脇障子には許由がいたのではないかと思います。
木階の下には李白観瀑と思われる彫り物がありました。
向拝には狐。
是非左面も見たかったです。
刺青師・龍元
230(2020.10.18)
コメント
onijiiです。
自分も風避けかなあと思いました。
見えないと、なおさら見たくなりますね!
龍頭が多数あると、何故かゾクゾクします。(笑)
胴羽目の真ん前に板が設置してある神社がたまにありますね。師に教わるまで私は意地悪でやってるのかと思っていました。よく考えれば、資金難だというのにそんな事にお金かける訳ないですよね!
腕時計の時間合わせのつまみの事をリューズと言いますが、龍頭と書く、というのを神社を回る様になって知りました。以前はフランス語かドイツ語か、英語ではなさそうだけどヨーロッパ語だろうと思い込んでました。
思い込みってあるもんですよね。
御本殿右面の題目名を調べています。中華系?なのでKyo先生にもHelp中ですが、私的には『歳寒松柏』と言うのに辿り着きました。
登場人物が中華系の偉い糸=孔子、松の葉?が2種類あったので松、
キーワードが 孔子、松 で検索したところ『歳寒松柏』と言うのに当たりました。
子曰わく、歳(とし)寒くして、然る後に松栢(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るることを知る。
意味?逆境にあっても思想を変えない人。な、感じの様です。
松に雪が積もっていれば『歳寒松柏』で確定なのですが、雪が無いので暫定で『歳寒松柏』とさせて頂きます。
歳寒松柏ですか。
「逆境にあっても思想を変えない人」
そうありたいですね。
同じ構図の胴羽目が有って、しかも作風が違うとなれば、元絵があった可能性が高いですね。ヒントになると思って絵手本を色々探していましたが、その線でも探ってみます。
情報共有ありがとうございます♪