天孝子郭巨に賜う黄金の釜 [日光神社] 栃木県

童子 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和七年四月上旬 栃木県鹿沼市の日光神社に参拝しました。

日光神社鳥居

御祭神 大己貴命おおなむちのみこと

日光神社

覆屋の中には 立派な御本殿が鎮座しています。

日光神社御本殿

向拝に大きな彫り物は無く 脇障子は欠損。

日光神社御本殿

右面です。

日光神社御本殿

胴羽目は二十四孝の郭巨かくきょ

二十四孝 郭巨

郭巨は 妻と幼子と母と暮らしていたが その日の食事もままならない程の極貧に喘いでいた。 

郭巨

郭巨の母は 自分の少ない食事を更に減らし 幼子に分け与えていた。

郭巨

いよいよ切羽詰まった郭巨は 母を養う為 口減らしに 我が子を埋める事にした。

郭巨の妻子

「母の代わりはいない 子は また作れば良い」と妻を説得した。

郭巨の妻

子を埋めようと穴を掘ると黄金の(詰まった)釜が出て来た。

二十四孝 郭巨

その孝行心に感じた天が郭巨に与えた物である。

黄金の釜

以降 一家は幸せに暮らした。

郭巨

本当に幸せに暮らしたのだろうか?

「僕を埋めようとしたんだよね?」

郭巨の子

背面に大きな彫り物はありません。

日光神社御本殿
龍頭

左面です。

日光神社御本殿

胴羽目は上半分が欠損してしまっていて 何が彫られていたのかは 分かりません。

何でしょう?

中央の人物は牡丹の花を持っています。

どなた?

右側の童子。

童子

左側の童子。

童子

この神社で1番気になったのが この左側の童子の彫り物です。

童子

こちらも脇障子は欠損です。

日光神社御本殿

劣化が気になる神社でした。

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刺青師・龍元

042(2025.06.05)

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