令和四年九月中旬 群馬県みなかみ町の日枝神社に参拝しました
延喜二年(902)勧請
御祭神 大山咋命
拝殿内欄間彫師 小林源八 小林正俊
拝殿正面の扉から覗くと見事な天井画が目を引きます 旧月夜野町の幕末の画家林青山筆と推定されている様です
他に窓は無く 御本殿は暗くてほとんど見えませんが 拝殿の壁には大きな壁画と その上には縦125cm 横170cmの大きな欄間彫刻が有ります
これは韓信の股くぐり 町でチンピラに絡まれ 言われるままに股をくぐった韓信を町の人は笑いましたが 後に漢の三傑の一人に数えられるまでになります
師に頂いた資料によると こちらは小林源八の作
正面斗栱間の支輪には扇流しと唐獅子牡丹
その隣も扇流し 私はこれを勝手に上州図柄と呼んでいますが 群馬に集中しています
団扇の下は龍ですが 扁額に隠れて頭は見えません
妙義神社 や 榛名神社 菅原神社 など群馬県の数多くの神社で扇流しの彫刻を見る事ができますが 群馬県以外では 今のところ長野県と栃木県で一社づつ見た事があるだけです
こちらは。。。何でしょう? 師に頂いた資料によると こちらは小林正俊の作
最初は韓信の股くぐりの続きかと思いましたが 左右に二枚づつ計四枚ある様なので 左右で もしくは一枚づつ違う画題なのだと思います
中は真っ暗で撮影は苦労しましたが 彩色の状態も良く 見応えのある神社でした
刺青師・龍元
133(2022.11.15)
コメント
onijiiです。
彩色の劣化具合が堪りませんね。
薄暗い屋内に彫刻が見える時は、
ゾクゾクしますね。(笑)
間引き絵馬があるとのこと、
チェックしてました。
昔は暗い所で写真は撮れないものでしたが、今は肉眼で見えない所まで撮れる様になって、科学の進歩ですね。
間引き絵馬は多分正面扉の上ですから、公開時に行くしか有りませんね。春の例祭(5/3獅子舞奉納)と秋の例祭(10月休日)がある様ですが。