令和二年七月吉日、群馬県中之条町の吾妻神社に参拝しました。
参道を進むと隋神門がありましたが、中に随神様はおられませんでした。
拝殿
正面扉が少し引っ込んでいて、その上には彫刻がありました。こちらは側面。下から「鶴」「水鳥」「菊水」が彫ってあります。拝殿蟇股にはぐるりと十二支があったのですが、数合わせのためか、ここの蟇股だけ十二支から外れて水鳥になってました。
こちらは正面左側。下から「龍」「鶏」「菊水」。この龍の腹は紅白幕の様です。
正面右側。「龍」「猿」「菊水」。お馴染みの千社札もいくつか見えます。
これは鶴ではなさそうですね。「鷺」かな。その上には「山羊」と「菊水」。
御本殿
残念ながら胴羽目彫刻はありませんでした。
正面扉脇羽目板には「右大神」。隋神門にいないと思ったら、こんな所にいらっしゃいましたね。
こちらは「左大神」。普通、右大神が若人、左大神が老人で表される様ですが、この彫り物もこちらが老人だという事が眉毛の長さで表現されているのだと思います。
海老虹梁には「子引き龍」。
右側は「一匹龍」でした。
脇障子は乙姫様っぽい人。
反対側は浦島太郎っぽい人。よく見ると亀でなく赤目鯛に乗っているので、これは「彦火火出見尊」ですね。いわゆる「山幸彦」です。『兄の海幸彦に借りた釣り針を海で失くしてしまい、探しに来た龍宮で龍神の娘の豊玉姫と結ばれて、兄の事などすっかり忘れて月日が経って、いけねぇと思い帰ろうとしたら、干珠と満珠を授かって、その珠で海幸彦をやっつける』という話。乗り物は鰐鮫である事もあります。
という事は反対側は「豊玉姫」でしょう。
「彦火火出見尊」の裏側は「赤目鯛」でした。
「豊玉姫」の裏側は龍に変化する直前の鯉の姿「化け鯉」。地方や人によって「龍魚」「龍鯉」「変化鯉」「進化鯉」とも言ったりします。
撮影の途中、散策や犬の散歩をする人達と行き合いました。近所の散策コースの一部として親しまれている様です。
良い神社でした。鳥居そばに駐車場有り。
刺青師・龍元
177(2020.08.23)
コメント
onijiiです。
紅白腹の龍は初めて見ました!
随身様の彫物も初めて見ました!!
先日、水戸市近郊の神社で、お馴染みの方の
千社札を見かけました。
呆れるほどのアクティブさですね!!!(笑)
紅白幕の蛇腹はチョット無いですよね〜。
隋神様の彫り物は私もここが初めてです。絵は良く見ますが。
あの人の千社札は色々な人の写真で見かけますね。
ご本人はどう思っているのでしょうか?
こんな所で噂になってるなんて、思いもしないんでしょうね。