令和五年 新年寺社彫刻巡礼の旅二日目 栃木県茂木町の国神神社に参拝しました
裏へ廻ります
立派な御本殿がありました
向拝柱の間には 鳳凰がありました 通常この位置には無い物なので 何処かから持って来て置いてあるのだと思います
良い角度から撮れなかったので写真はありませんが 向拝中備は龍でした
大棟鬼板には鬼面
口は 開けているのか閉じているのか という位に微妙な開け方
反対側の鬼面は口をしっかり閉じているので こちらは阿形なのだと思います
身舎右面
胴羽目は鷹です
背面に大きな彫り物はありません
左側の大棟鬼板の鬼面は吽形
しっかりと口を閉じています
左面胴羽目も鷹
鬼面といい 鷹といい 非常に素朴な造形です
元々は彩色されていたと思われる木鼻の獅子
現在見る事が出来る獅子の色は 青や緑が多い様に思いますが この獅子達の首元には赤い顔料が僅かに残っていますね
寂れ切った彩色も良い物です
刺青師・龍元
007(2023.01.24)
コメント
onijiiです。
素朴ですよねえ。痺れます。
栃木県は、関東には少ない鬼面が
20ヶ所近くあります。
栃木県東部から茨城県北部地域には、
大工さんの延長仕事のような素朴な
彫刻を楽しむことができますね。
寺社彫刻探求を始めた頃は超絶技巧の彫り物が最高だと思ってましたが、色々回っていると、まるで民芸品の様な素朴な彫り物の味わい深さも感じる様になって来ました。
この辺りでは大工と彫物師がはっきり分かれていなかったんでしょうね。