令和三年六月、埼玉県寄居町の春日神社に参拝しました。
神社に用事が無ければ通る事は無いだろう、森の中の一本道の終点に有りますが、鳥居までの道はきちんと舗装されていて、車で楽に行けます。
拝殿。
向拝の彫り物。
木目が龍の目玉に見えますね。本職の彫師さんによると、途中で気が付いて木目を活かす事は有っても、狙って彫る事は不可能との事。
裏へ廻ります。
小さめながら見事な御本殿がありました。
兎ノ毛通しには波、水引虹梁上には龍、正面扉脇には登り降りの鯉の彫り物、向拝柱には沙耶柄の地紋彫りが施してあります。
木階下蹴込には波、浜床下に波に千鳥の彫り物。
脇障子は松に鹿。高欄が壊れ掛かっています。
胴羽目には福禄寿と大黒天がありました。
春に参拝した群馬県高崎市の川岸町諏訪神社の相殿の稲荷社にもほぼ同じ構図の胴羽目が有りました。同じ彫師かな?と思う位に同じ構図です。
御本殿背面。
背面胴羽目は盤を囲む布袋尊と恵比寿天、それを観戦する毘沙門天。構図自体はありふれたものですね。
御本殿左面。
胴羽目は鶴と弁財天と寿老人。
見下ろす感じになっているので、写真では実際より小さく見えます。
左斜め前から見た向拝。
見応えのある御本殿でした。
刺青師・龍元
090(2021.07.28)
コメント
onijiiです。
全く同じ構図ですね。
少しは個性を出してほしい・・・。(笑)
龍元さんも東奔西走ですね。大変お疲れ様です。
遠方なので中々そちら方面に足が向きません・・。
週末は千葉県東部を回ろうと思ってます。(笑)
いつ頃かは分かりませんが、一般人は車もカメラも持ってなかった時代の製作でしょうから、見比べる人間がいるなんて想いもよらなかったんでしょうね。きっと製作時期が重なって忙しかったのかな、と思います。
私は長野出張の帰り道に寄り道してるだけです。Onijii さんには到底敵いません。
なので最近は、埼玉、群馬、長野の神社ばかりです。