令和六年九月下旬 岩手県花巻市の丹内山神社に参拝しました。
承和年間（834-847）創建 大聖寺不動丹内大権現と称す
文化七年（1810）現本殿再建
明治初頭 廃仏毀釈により丹内山神社と改称
御祭神 多邇知比古神 他
向拝です。
向拝の龍と力神。
力神さまは斜めを向いていますね。
何かの拍子に 斜めにズレてしまったのかも知れません。
正面の4本ある柱の脇には 竹林の七賢がありました。
向かって左から。
左から2番目。
正面扉の左脇板。
正面扉右脇板。
その右隣。
一番右の板には2人で 計7人です。
上部の小壁にも彫り物がありました。
右の小壁は 二十四孝の郭巨。
極貧の郭巨は 母の食事を賄うために 子供を埋めようと穴を掘ったら 金の（詰まった）釜を掘り当てます。
通常 赤子を抱えた奥さんが脇にいますが これには居ませんね。
海老虹梁の付け根には 牛鬼の頭がありました。吽形。
正面扉上の小壁には 高砂の彫り物があります。
「お前百（掃く）まで わしゃ九十九まで（熊手）ともに白髪の生えるまで」と 少々強引な語呂合わせがあります。
これは熊手も箒も持ってないので ひょっとしたら違うかも。
その隣の柱には 阿形の牛鬼。牛鬼とは 「各地で伝承があり その大半は非常に残忍・獰猛な性格で 毒を吐き 人を食い殺すことを好む」という妖怪です。こわい怖い。
左の小壁は 病床の タケノコ好きの母のために 雪山である筈の無いタケノコを探す 二十四孝の孟宗。
その孝行心に感じた天が カメラの影に タケノコを生やしてくださいました。テレビ局のカメラマンみたいな孟宗。
ナント！側面には計６点の小壁と12点の胴羽目 2点の脇障子がありました。
こちらは「舐めると居眠りしない」ご利益があると伝わる 唐獅子牡丹の脇障子。。。いらないかな。。。そのご利益。。。
反対側も唐獅子牡丹。
側面上部の小壁は主に二十四孝 胴羽目は主に日本の伝説や物語に取材した 見応えのある物です。
非常に数が多く それぞれが主役級の画題なので 3回に分けます。次回は右面です。
刺青師・龍元
083-01（2024.10.20）
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