令和六年二月中旬 栃木県足利市の二石稲荷神社に参拝しました。
御祭神 豊宇気姫命
鈴がなければ 神社とは気が付かない様な作りの社殿です。
が 中を覗いてビックリ。向拝側面にも胴羽目をつけた 立派な御本殿が鎮座しています。
向拝の胴羽目の方が 身舎の胴羽目より大きいくらいです。
亀仙人の黄安。
三千年に一回出す亀の頭を 五回見たと言います。
少なくとも一万二千歳。この人も凄いが 亀も長生き。
身舎の胴羽目は 窓の位置の関係で正面からは撮れませんでした。
手に持っているのは桃でしょうか。
だとすると 反対側の胴羽目との関連も合わせて考えて これは東方朔だと思います。
実在の人物ですが 西王母の蟠桃を三つも盗んで 八百年生きたとか 八千歳の浦島太郎に 自分は九千歳だとマウントを取ったとか とにかく長生きの伝説には事欠きません。
背面です。
こちらは。。。どなたでしょう?
鶴がいるので 林和靖 と思いましたが
亀もいます。 なので鶴亀は 単に吉祥図案の飾りなのかも。。。
滝があるので ひょっとしたら 李白観瀑かも知れません。
梅があれば 林和靖よりになるところですが。。。
左面です。
こちらは 西王母でほぼ間違いないと思います。
西王母の管理する蟠桃園には3600本の桃の木があります。
手前の1200本は三千年に一度熟して 食べた者は仙人になれ 中ほどの1200本は六千年に一度熟して 食べた者は長生不老が得られ 奥の1200本は九千年に一度熟して 食べた者は天地のあらん限り生き永らえる らしいです。
この子。。。怖いです。
向拝胴羽目にも 仙人らしき人物。
視線の先には 龍がいます。
なので この人物は その評判が天まで届いて 龍が診てもらいに来たという 馬医の馬師皇でしょうか。
でも 馬師皇だったら針を持っている筈ですが 手元が見えません。
決め手に欠けます。
仙人は難しいですね。
刺青師・龍元
035(2024.04.08)
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