浜の漁師と唐代の大詩人 [とある神社 其の六] 関東

李白観瀑 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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ある時 関東のとある神社に参拝しました。

御本殿

超絶技巧の極細密彫刻ではありませんが 比較的深彫りの 見応えのある彫り物で飾られた御本殿です。

浦島太郎

脇障子は穴から半身を覗かせる狐と蘇鉄そてつ

狐

右面です。

御本殿

胴羽目は浦島太郎。

浦島太郎

超絶技巧の極細密彫刻ではないと言いましたが デッサンもしっかりしていて 押さえるべきところは細かい所までしっかりと彫られた 良質の彫り物です。

浦島太郎
亀

背面です。

御本殿

錦鶏です。

錦鶏

左面。

御本殿

胴羽目は李白観瀑。

李白観瀑

唐代の大詩人 李太白が 廬山の瀑布に臨み 詩を吟ずる様子です。

李白観瀑

こちらの脇障子も狐と蘇鉄。

狐

常々「蘇鉄なんて見掛けないな 日本の植物なのか?」と思っていたので 調べると 九州南部から台湾・中国福建省に分布するらしいです。

御本殿

素晴らしい本殿彫刻でした。

刺青師・龍元

073(2024.08.26)

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