令和四年七月下旬 群馬県渋川市の赤城神社に参拝しました
群馬県内に100社以上ある赤城神社の一つ 御由緒などは不明です
覆屋には鑑賞しやすい大きめの木製格子窓 金網などはありません
見事な御本殿です
海老虹梁の龍
阿形です
胴羽目は三面で竹林の七賢人
竹林の七賢人とは 中国の魏・晋の時代に 常軌を逸したような発言や奇抜な行動で知られた 七人の賢者の事
偽善的な世間のきまりの外に身を置いて 竹林で酒を飲み
形式に堕した儒教の礼教を批判して 老荘の思想を好み 音楽を奏でて 清談にふけったと云われます
阮籍 嵆康 山濤 劉伶 阮咸 向秀 王戎の七人という事ですが 実際にはこの七人が一堂に会した事は無いそうです
Wikipediaによると 日本では 現実離れしたお気楽な発言をする者の代名詞
ですが 当時の世相では 自由奔放な言動は死の危険がありました
実際に嵆康は讒言によって陥れられ 死刑に処せられています
常軌を逸したような発言や奇抜な行動とは 例えば阮籍は 白い目と青い目を使い分ける事が出来ましたが(←これもビックリ)
嫌いな人が来ると白眼で対応し 気に入りの人物には青眼で対応したそうです
白眼視というのはここから来ているとか
胴羽目の丸い枠は洒落ていますが 彫り物自体が小さくなってしまうのが 難ですね
海老虹梁の龍
こちらは吽形です
綺麗に掃除されているし 窓も大きくて明るい内部 見応え十分の御本殿でした
刺青師・龍元
110(2022.08.31)
コメント
胴羽目彫刻探求に行けておりませんが、龍元さんのブログを拝見する事で『行った気』になっている自分に気が付きました・・・。涼しくなったら胴羽目彫刻探求再開したいと思っております。
ありがとうございます!それが最高の褒め言葉です。ブログを見た人に実際に観ている気分になって貰うのが目標です。でもやはり直に観るのが1番ですね!
onijiiです。
木目がいい感じですね。
彫刻には四天王、七賢人、七福神、八仙、
十王、十二支、十六羅漢、二十四孝など、
数字が付く題材が幾つもありますね。(笑)
木目は白木彫刻の魅力の一つですね。彩色も悪くないですが、やはり木材の良さは木目ですね。
数は画題解読の重要なヒントですね!