富士登山
もう六年前になりますが、私は友人と二人で富士山に登った事があります。2013年の夏の事です。
共通の友人に経験者(この人は一緒には登ってません)がいたので、登る前に、アドバイスを貰う事にしました。
「富士山なんて軽い軽い、難しい事はこれっぽっちも無いよ、 ただ標高が高いだけ」
との事。 とは言っても日本一高い山なのでガイドブックを熟読した後、私たちは初心者向けの吉田ルートを考えていました。
「吉田なんてダメだよ。登山道が渋滞で自分のペースで登れないから、かえって疲れちゃうよ。御殿場ルートがいいよ」
「でも、ガイドブックには御殿場ルートは熟練者向けって…」
「ダメダメ、ガイドブックなんか信用しちゃダメだよ。御殿場ルートで間違いないって。俺なんか4時間で登っちゃったよ」
という事で、私たちは急遽予定を変更、御殿場ルートで登る事にしました。
登山口に着いたのは夜の9時頃。そうです、徹夜で登って降りて来る、いわゆる弾丸登山です。私たちは御殿場口を21:30に出発しました。

一軒目の山小屋。まだ元気はつらつです。それもそのはず、まだ60mくらいしか登ってません

夜とは言ってもお盆過ぎ。暑くてビッショリと汗をかきます。

1,150mも登ると大分冷えて来ました。まだ笑う余裕あり。

1,560m登りました。疲れもありますが、何より眠い。

結局、七合九尺 (3,300m) の山小屋の辺りで陽が登って来てしまいました。 日の出を見に宿泊客が完全に出払った山小屋で数時間仮眠を取り、また頂上を目指しました。

やっとの思いで頂上に着いたのはお昼前くらい。休憩も入れて実に14時間もかかりました。アドバイスをくれた友人を呪ったのは言うまでもありません。


富士山本宮浅間大社奥宮。標高3,700m位か。

天狗がいました、なんてね。修験道の人たち。

さらに上の方に鳥居が見えますが、あれは多分、久須志神社。見晴らしが良く、ご来光が素晴らしいとの事ですが、とてもあそこまで登る気力はありませんでした。いつかまた登る事があれば、今度はちゃんと山小屋に宿を取っててっぺんまで行きたいと思います。

ひと抱え以上ある大きな金剛鈴。こんな物一体誰が持って来たのか。

帰りは砂走りを走りに走って、約5時間で駐車場に着きました。
途中はずーっと坂なので、平行感覚が麻痺してしまいます。写真の中央よりすこし右上の白いモノは実は山中湖なのですが、なんで湖が斜めになってるんだろうと、もちろん私たちが斜めになっているというのは頭では分かっていたのですが、すごく不思議な感覚でした。

写真をちゃんと水平にするとこんな感じ。

刺青芸術工房 龍元洞
刺青師・龍元
コメント