向拝柱が心配です [関和神社] 福島県

関和神社一の鳥居 福島県
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十五社目、福島県泉崎村の関和神社に参拝しました。

関和神社二の鳥居
関和神社参道

どうやら雪の上には私の足跡だけ。ちょっと嬉しくなります。

関和神社拝殿

長和年間(1012-17)勧進
寛徳元年(1044)現在地へ遷座
明治元年(1868)社号改称
御祭神 大山咋命おおやまくいのみこと

関和神社御本殿覆屋
関和神社御本殿

向拝の龍です。彩色されていた様です。割れてしまった向拝柱にはかすがいが打ち付けてあったと思われますが、失われています。ちょっと心配です。

向拝の龍

御本殿右面。

関和神社御本殿右面

胴羽目は犀。胴羽目に大きく犀というのは割と珍だと思います。

犀

脇障子は山鵲さんじゃく

山鵲

木鼻の獅子。

獅子

御本殿背面に廻ります。

関和神社御本殿

胴羽目は鷹です。

松鷹

木鼻の獅子。阿形あぎょう

獅子

御本殿左面。

関和神社御本殿

胴羽目は鯉の滝登り。3面全てに波が彫られていますね。それほど火事を恐れたのでしょうか。

鯉の滝登り

脇障子はこちらも山鵲さんじゃくです。

山鵲

向拝の龍。

向拝の龍
関和神社御本殿

胴羽目は薄目の板にあっさりとした彫り物。縁取りも大きく取ってあります。この辺りの特徴の様です。

刺青師龍元

015(2022.01.28)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    胴羽目に鯉の滝登りも初めて見ました!
    いつも脇役の犀や鯉が主役になってる!!
    これは珍ですね!!!

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