令和六年五月中旬 埼玉県深谷市の富士浅間神社に参拝しました。
永享十二年(1440)勧請
御祭神 木花開耶姫命 瓊瓊杵命
向拝中備には唐獅子牡丹がありました。が。。。
葉っぱからすると牡丹と思われる物から 鞠に伸びる この棒の様な長い物は何でしょう? 剣?
立派な社号額がありました。
額縁には小さいながら 見事な造形の龍が彫られていました。
拝殿内部です。
御本殿までかなり距離がありますが 何とか脇障子を撮影。これは 名医という評判に龍までもが診て貰いに来たという 馬師皇仙人。
右側脇障子の これは 琴を抱えた玉巵だという事が分かっています。
御本殿覆屋の方に廻ります。
窓には透明アクリル板が。。。透明って言ってもかなり劣化してます。 前情報で知ってはいましたが。。。
気を取り直して挑戦。 胴羽目がありました。
これでは何だか分かりません。 って ハッキリ見えても分からないのですが。。。
師によると 三国志に詳しい人の推察では 収周倉か 義釈曹操かも知れないとの事。
幸いな事に 背面は格子のみでした。
胴羽目は蕭史と弄玉。
群馬県板倉町の雷電神社総本宮奥宮の向拝にも 同じ構図の彫り物がありました。
簫の名手である蕭史が 妻の弄玉に簫を教えるうちに 鳳凰が来る様になり。。。
いつしか弄玉は鳳凰に乗り 蕭史は龍に乗って飛び去ったと云われます。
この変わった形の楽器は排簫と言って簫の一種。蕭史は縦笛の簫や 雅楽で使う笙を吹いている事も多いです。
「逆鱗に触れる」の逆鱗は 龍の喉元にあると云われますが 彫刻の作例は 今のところ見た事が有りません。
三面ともに縁下組物間には 虎仙人があるとの事ですが この角度からは良く見えませんでした。
左面は曇りガラスで 全くのお手上げ。 師のブログによると 金龍 周の武王を護る があるそうです。
背面だけでも見られて良かったよかった。。。
刺青師・龍元
049(2024.05.21)
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