令和三年新年巡礼十二社目、茨城県つくば市の鹿島神社に参拝しました。
御祭神 建御雷之男神
御本殿向拝には見事な龍の彫り物です。
正面扉脇羽目には唐獅子。
左側は唐獅子牡丹。こちらは吽形。
右側は阿形ですが、こちらには牡丹ではなく松が合わせてあります。これは珍しいです。っていうか、これで良いのか?ってレベルです。今までも注意して見て来たつもりですが一つもありませんでした。「唐獅子には牡丹以外はありえない」という理解だったので、見逃している可能性はありますが。
胴羽目と脇障子には残念ながら彫り物はありませんでした。
二重虹梁上から力神さまが見下ろしています。
なかなか愛嬌のある力神さまです。
刺青の場合、昔はああだったこうだったと言っても現物は残らないので、実際のところは浮世絵か数少ない写真で見るしかありませんが、寺社彫刻は出掛けて行けば直に見る事ができて非常に勉強になります。
絵画も良いですが、より市井の職人の作品が間近で見られるのが、寺社彫刻の魅力です。
刺青師・龍元
012(2021.01.25)
コメント
onijiiです。
力神ありがとうございます。
唐獅子牡丹は歌でしか知らなかったのに、
彫刻で目にするようになりました。
彫刻や狛犬は、行く先々で作者によって
作風の違いがあり、とても面白いです。
精緻なものからヘタウマまで多種多様。
現地に行くと、写真では味わえない生で
感じる醍醐味があります。
遠くても行きたくなりますね。(笑)
絵画と違って彫り物、特に浮き彫りは見る角度や天候で随分と印象が変わりますね。建物の一部という事は見上げなきゃいけないし、ある程度の距離から鑑賞するという事も宮彫り鑑賞の大事な要素ですね。私は如意棒や望遠鏡を使っちゃいますけど。。。