令和四年一月中旬、長野県上田市の堀川神社に再訪しました。
三年前に訪れた時にはカメラの使い方も良く分からなかったし、神社の彫り物の事も良く知らなかったのでひどい写真でしたが、最近はなんとなく色々試して結構綺麗な写真が撮れる様になって来ました。
向拝は子引き龍。ここは昼間でも非常に暗くて、以前来た時には気が付きませんでしたが、水引虹梁が無いタイプでした。
隅から隅まで彫り物があります。
海老虹梁の龍。
浜床下の蹴込み板には波に鳥。
鵲でしょうか。
波間を縫って飛ぶ鳥の臨場感がすごいです。こういうのを彫りたいんだよなぁ。
右面胴羽目は黄石公と張良。
黄石公。前来た時は画題が分かっただけで満足してしまって細かい所は良く見ませんでしたが、超精密な彫り物です。
靴を差し出す張良。
腰組の間には獏です。
背面胴羽目は今まで参拝した神社で二十四孝の二位三位を争う大舜。因みにダントツ一位は45回の楊香で、27回の舜と二位三位を争うのは29回の郭巨です(タグ検索で調べたので漏れがあるかも知れません)。
舜にガンを付ける象。
舜は怖くて目を合わせられません。
これは「目をそらすな、現実を直視せよ」という教訓です(ウソです)。
腰組間は波に兎。
左面胴羽目は韓信の股くぐり。
韓信の服には柄が彫ってあるし、チンピラの腕やスネには毛まで彫ってあります。そばでじっくり見たいです。
粟穂に鶉。3年前の記事には立川流か?なんて書いちゃってますが、別に立川流でなくても普通にある様ですね。無知は恐ろしいです。それにしても細かいですね〜。
象と獅子の木鼻。
ガオー!!
一月中旬の朝の九時半、気温は−4°Cの晴天。福島も寒かったけど、信州の寒さは底冷えするというか、身を斬る寒さですね。
刺青師・龍元
030(2022.02.22)
コメント
onijiiです。
これぞ超絶技巧!
素晴らしいですね!!
立体感、リアル感が半端ない!!!
写真を見ながらゾクゾクしました。(笑)
彫り師は竹内八十吉のようですね。
周辺には多数作品が残っているようです。
いつの日か必ず行こうと思います。
竹内八十吉ですか。それなら立川流っていうのも、まるっきり見当はずれって訳でもないんですね。八十吉はこの界隈で見かけますね。
佐久から上田にかけてはonijiiさん好みの彫り物が沢山ありますからね。是非行ってみてください。
onijiiです。
兎や鶉が脳裏に焼き付いてしまいました。
まるで体温を感じてしまいそうです。
2回コメントしたのは初かも?(笑)
そう言って頂けるとアップした甲斐があります。ありがとうございます♪ 実は、写真が気に入らなくて結構な数の神社に再訪してます。
鶉と兎の精密な造形は堪らないですね。暗いので、此処も写真で発見した事が多いです。