令和六年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十六社目 千葉県旭市の星宮神社に参拝しました。
永禄元年(1558)創建
明治十五年(1882)社殿改築
御祭神 天御中主命
社殿は御本殿に玉垣を付けただけの物。
向拝の龍です。
何処かでお目にかかった事がある様な気がします。
木鼻の獅子。
子獅子を連れています。
正面扉には 二十四孝の大舜が彫られていました。
舜は彼を殺そうとまでした実の父と継母らに孝行を尽くしたので。。。
その徳によって 彼が耕す地には象や鳥が来て助け 最後には帝の位を譲られた。。。という話。
右側脇障子には 歯の無い義母に乳を与えて孝行を尽くした 二十四孝の唐夫人。
羞恥心からか それとも悔しくて泣いているのか 口元に手を当てています。
残念ながら胴羽目彫刻はありません。
そのかわり 沢山の額に入った写真が飾られていました。
左側脇障子は二十四孝の蔡順ですね。蔡潤が桑の実を採って 熟した物を母に 熟していない物を自分に と分けている時に 盗賊に襲われたが 蔡順の孝行心を知った盗賊は 感動して米と牛の足を与えて去った。。。という話。
蔡順は二十四孝の 割と下位打線の選手なので お寺の蟇股など 彫り物の数の多い所では見かけますが 神社で打順が回って来る事は少ないです。
牛の足と米俵がありますが 肝心の桑の実を入れたカゴが無いなぁ なんて思っていたら 蔡順の影に隠れていました。
雨ざらしなので 劣化が進んでしまってます。
刺青師・龍元
016(2024.02.18)
コメント
onijiiです。
大舜と唐夫人は分かりましたが、
左側の脇障子は何かなあ?と。
二十四孝だとは思ってました。
おかげさまでリストにどんどん
書き加えて、充実してきました。
ありがとうございます。
onijiiさん こんばんは
蔡順は神社では珍しいですね。
二十四孝は千葉で人気だった様で、そこら中の神社で見かけます。
私も香取市の府馬愛宕神社や匝瑳市の飯高神社で二十四孝をマスターしましたからね。