令和三年五月、埼玉県桶川市の諏訪神社に参拝しました。
国道と並行して走る県道脇に鎮座しています。
ニノ鳥居。
創建年不詳
御祭神 建御名方命
裏へ廻ります。
立派な御本殿です。この日は時たま霧雨が降るどんよりとした天気だったので、屋根が掛かってるだけの御本殿でも非常に暗いです。
扉には仙人と鶏の彫り物がありました。
向かって右側の仙人は瓢箪を持っているので張果老の瓢箪から駒だと思いますが、肝心の駒が見当たりません。取れてしまったのかな?
左側の仙人は陳楠仙人。干魃で困っていた民衆の為に鉢から龍を呼び出し雨を降らせたと言います。同じ構図で呂洞賓とする資料もあります。
水引虹梁の上には亀仙人の盧敖。
身舎には見事な胴羽目がありました。脇障子は欠損。
「これが龍宮不思議の珠、干珠と満珠で御座います」
「これはこれは磯良殿、はるばる龍宮よりかたじけない。ワシもそうじゃが、ヌシもなかなか人の良さそうな顔をしておるな」
「今ワラワの事を醜女と思ったじゃろ、許さん!三韓を征伐するのじゃ、これで我が軍勢の勝利じゃ!」
「コレ、牛若よ…」
「ヒッ! あ、お師匠さま!」
「カンニングをするでない。カンニングで試験を通っても、それはお前の力には成らぬ…」
「チッ!バレたか!」
牛若丸 鞍馬山僧正坊より兵法書を授かるの図
「殿、一体何をなさっているので?」
「オレ達も長い事戦って来てさ、もう疲れたし喉もカラカラだろ、ここをさ、弓でこうしてツツいて掘っていくとさ…ほら、水が湧いた!」
源頼義の湧水伝説の図
桁隠しには可愛い応龍がいました。
表情豊かな人物達が絶品の彫り物でした。
刺青師・龍元
070(2021.05.25)
コメント
onijiiです。
彫りが深いですね!
見ごたえがあります!!
表情まで彫るのは凄いですね!!!
セリフばっちり!(笑)
どれも人物の表情がたまらなく良いんですよね。
天気の良い日にまた行きたいです。