[蛇と般若と牡丹] 肩額長袖

般若面 手彫り刺青作品
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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ついにA君の左肩額長袖 蛇と牡丹と般若 が完成しました。

中央の△で動画再生 左右矢印またはスワイプで次の画面

上腕に般若、蛇を前腕に頭が来る様にという依頼です。

蛇と牡丹と般若

すじはマシン、ぼかしは手彫りです。「ぼかし」には色も含みます。

蛇と牡丹と般若

手彫り独特の風合いと綺麗な発色です。

蛇と牡丹と般若

般若と蛇は相性が良い組み合わせ。蛇といえば華は牡丹です。

蛇と牡丹と般若

手彫りならではの綺麗なグラデーション。専門用語では「色の刺し変え」と言います。

牡丹

般若は恐ろしい鬼の様に見えますが元々は人間の若い女性。その表情には女性の怒り、悲しみ、嫉妬、苦悶、の四つが表されていると言われます。

情念に狂った挙句に鬼になり果てた自分の姿を恥じている様にも見えます。

般若面と牡丹

般若には生成りなまなり中成りちゅうなり本成りほんなりという段階があって、一般的に般若と呼ばれるものは中成り。最終形は本成りまたは真蛇と呼ばれます。

蛇と牡丹

仕上がりまで、休憩を含んで30時間。

牡丹

右腕もただいま考え中だそうです。一生モノですから良〜く考えてくださいね。

刺青師・龍元

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