ついにA君の左肩額長袖 蛇と牡丹と般若 が完成しました。
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上腕に般若、蛇を前腕に頭が来る様にという依頼です。
すじはマシン、ぼかしは手彫りです。「ぼかし」には色も含みます。
手彫り独特の風合いと綺麗な発色です。
般若と蛇は相性が良い組み合わせ。蛇といえば華は牡丹です。
手彫りならではの綺麗なグラデーション。専門用語では「色の刺し変え」と言います。
般若は恐ろしい鬼の様に見えますが元々は人間の若い女性。その表情には女性の怒り、悲しみ、嫉妬、苦悶、の四つが表されていると言われます。
情念に狂った挙句に鬼になり果てた自分の姿を恥じている様にも見えます。
般若には生成り・中成り・本成りという段階があって、一般的に般若と呼ばれるものは中成り。最終形は本成りまたは真蛇と呼ばれます。
仕上がりまで、休憩を含んで30時間。
右腕もただいま考え中だそうです。一生モノですから良〜く考えてくださいね。
刺青師・龍元